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デビルサマナー ソウルハッカーズ外伝
【二次創作 官能小説】

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デビルサマナー ソウルハッカーズ外伝-15

エピローグ


「『飛んじゃうよぉぉぉ』だって!キャハハハッ、ホントーに風呂彦っってバカだね〜」
 広く綺麗に整頓された住むには快適そうな部屋。片側の壁面は天井まで書架になっており、びっしりと文学書などで埋まっている。ここはヒトミの自室だ。
 その室内に女の子たちの談笑が響く。声の主はヒトミたちとトモコ、それにメアリだ。三人の手には何かのゲラ刷りが握られている。
「ほんっと、お兄ちゃんったらスケベーっ!まさかトモコのことをこーんな目で見てたなんてショック!」
「風呂彦の奴、リーダーやユーイチたちとイベントで本を出すって言ってたから見てみたけど…確認して良かったわよ、全く」
「そうね。こんな本が出回ったら、私たちが表を歩けなくなっちゃうもの」
「そーよ。特にアタシたちなんてまさにバレバレだもん。恥ずかしいったらないわ!」
「………そういうものでしょうか?わたくしは結構面白かったと感じましたが…。特にデスクリム○ンの迷台詞『せっかくだから』などが良かったと思います。皆さんはこういうのはお嫌いですか?」
 メアリだけ場違いな感想を述べる。だいたい、デ○クリムゾンなんて、一般には知られている訳が無いではないか。
「…あのね、メアリさん。こういうことをされてる事自体が、ちょっと、ね?」
「そー、そー。こんなのより美少年同士の絡みの方が良いって。そうだ、今度すっごいの貸してあげる!!トモコ秘蔵のガン○ムW本で、ヒ○ロとデ○オなの!それがもー凄くてねモガモガ…」
 壊れ始めたトモコの口をネミッサが塞いだ。
「…トモコちゃんもちょーっと黙ってよーね。妙なとこがやっぱ兄妹なんだから……。つまりね、アタシやメアリ、そしてトモコちゃんのことをこーんな目で見てるってことなのよ。それは嫌じゃない?」
 ネミッサの反論に動じる事無く、泰然自若としたままメアリは応じる。
「ですが、それって見方を変えるなら、風呂彦様がわたくしたちのことを意識して下さっているという事ですよね。人に気にしていただけるという事は大変ありがたい事だとヴィクトル様は仰っていましたが…?」
 …確かに、それはそうかも知れないが……
 重苦しい沈黙。話題を変えようと、トモコが別の話題を振った。
「ね、そういえば。SEXってこんな感じなの?ミョ―にこの小説だとHな気がするんだけど……」
「………アタシ、知らなーい」
「…わたしも。そんな人いないし、風呂彦とは幼馴染と言っても友人…の域を出ないもの」
「そうなのですか?…わたくし、ヒトミ様と風呂彦様はそういう関係なのかと、てっきり思っておりましたが。それより…」
 さらっと、とんでもないことを吐くメアリ。
「実際の風呂彦様はもっと早かったですわ。三擦り半…でしたでしょうか」
『……………………え゛?』


 それから。風呂彦はネミッサの魔法の援護を失い、家庭内においては妹の冷たい視線を一身に受ける事になる。
 のみならず、彼にはもう一つ。
 “そーろー”という愛称を、関わる者全て――悪魔も含めて――から浴びせられる運命が待っていた。
 ああ、荒木風呂彦。彼に明るい未来は、来ない。合掌。





おしまい


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