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例えばこんなカリキュラム
【二次創作 官能小説】

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〜 理科・物理 〜-1

〜 22番の理科・物理 〜


 単振動、通電性能、レンズの実験、重力加速度、モンキーハンティング、三点干渉、分力、浮力、力学台車、電磁誘導、磁石、モーター、電池、抵抗、共鳴、共振――幼年学校で学んだところの『物理』には、様々な『現象』が存在した。 そして、それらの現象を確認するために、様々な専門用具が存在した。 

 学園にも前述の現象をおこす用具は存在するらしい。 オシロスコープにしろ気柱にしろ滑り抵抗器にしろ電源装置にしろ、幼年学校と比較にならないレベルで、物理的現象を正確に発生させる設備も観測する装置も整っている。 集音マイクやナノファイバー、遠心分離機にNMR(核磁気共鳴措置)まで、場合によっては取り寄せるという。 では私達がその用具を使わせて貰えるかというと、そうは問屋が卸さない。 『ある現象を検証せよ』と指示がでれば、私達は、与えられた『部品』と『自分自身』を用いて、その現象を再現し、検証しなければならなかった。

 一体何の必然があって、自分の身体を実験器具として活用しなければいけないのか?
 教官が答えてくれるわけもなく、私たちが疑問の声を挙げることもない。

 もしも真っ当な理由があるとしても知れている。 どうせ『身体をモノに窶(やつ)すうちに、自分の身体機能が発達し、人体の新たな可能性、新たな活用方法が見つかる』だとか、そんなコジツケがいいところだと思う。 もっとも、少しずつ『コジツケ』だったのが『最もな理由』へと頭の中で変容しかけていて、それを自覚するたびにゾッとする。

 教官曰く、私たちは要望に応える『モノ』に過ぎない。 優秀な『モノ』は、自分で考え、自分で動き、自分自身を状況に適合させる。 ゆえに私達もまた、どんな要求にも答えられるよう、思考の訓練をつまねばならないという。 

 ……異論、反論は山のようにあるけれど。 学園では決して口にしてはいけない。 教官が正しく、存在そのものが淫らで恥ずべき私達は、教官の言葉を咀嚼することすら僭越だ。 黙って受け入れようと思う。 自分の身体を器具に貶めること以外、学園生活を切り抜ける道は存在しない。

 パラリ。

 教官がコンソールから呼び出した教科書を捲ってみた。 懐かしい科学的説明と、随所に実験コラムがある。 将来的には自分達の身体を使って再現するべき現象だ。 私達は、今でこそ両側から陰唇をひっぱって『くっさいチツマンコを晒す御無礼をお許しください』なんて叫んでいるが、私を含め、幼年学校時代は学内で1、2位を誇った秀才ばかりだ。 理科的分野はあらかた自家薬籠中であり、実験コラムが意味するところは理解できた。

 以下に、ざっと捲(めく)って目についた実験コラム――実験内容と説明文、イラストから為る――を挙げようと思う。


 ……。


 1つ。 モンキーハンティングの応用で、力の分解を証明する実験だ。
 事前準備として、教室の机を収納する。 チツマンコにローションをたっぷり沁みこませてから、床にお股をこすりつけることで、床全体ローションを塗って摩擦係数を落とす。 壁際で横になり、足の裏を壁につける。 口にピンポン玉を咥えて仰向けになり、ポーン、壁をけって床をすべる。
 途中で、ペイッ、口から真上にピンポン玉を吐き出す。 そのまま大口をあけて床を滑り、落ちてきたピンポン玉をカポッと口で受け止めれば成功となる。

 2つ。 空間を隔てて作用する磁力の存在を証明する実験だ。
 『輪投げ』のように地面に直立するまっすぐな棒に、ドーナツ状のネオジム磁石(直径5センチ)を2つ嵌める。 それぞれを反発させ、上の磁石を宙に浮かせる。 被験者はその上で棒を跨ぎ、ケツマンコでズブズブ棒を呑み込みながら腰を落とす。 やがて浮いたネオジム磁石にぶつかるが、そのまま体重をかけてお尻を落す。 最終的にネオジム磁石同士をくっつけるまで、棒に貫かれながら腰を下げようとするが、反発する磁力によって上のネオジム磁石が肛門にめり込むわけだ。 灰色にくすんだ窄まりの皺(しわ)がビッチリと有り得ない大きさに広がり、直径5センチはあろうかというネオジム磁石が肛門に呑み込まれてゆく様子が、笑顔で腰を落とす女性のイラストと共に描かれている。 ということは、私達も、笑顔で図のような行為に取り組ませられるんだろう。



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