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珍客商売〜堕ちた女武芸者〜
【歴史物 官能小説】

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残酷の一夜-5

 二人きりの道場には一瞬、静寂が訪れた。
 突然の師匠の言葉の真意を計りかね、まだ十になったばかりの幼い椿は躊躇した。
 何故なら袴の下には何も身に着けていなかったのである。
 この時代、まだ初潮を迎えぬ娘には腰巻をつける習慣はない。
 ましてや年端もいかぬ幼子だ。突然の理不尽な命令に戸惑うのも仕方ないことだった。
『どうした?! 師匠の言いつけに従えぬと申すか? ならば入門することは許さぬ!!』
『は、はい。今脱ぎます…』
 椿は顔を赤らめ、涙を浮かべながらゆっくりと袴を下ろした。
 白い下半身がすっかりあらわにされ、細い両脚の付け根から幼い割れ目。
 まだ初潮もなく、毛も生えていないつるつるの土手が心なしか震えている。
『よしよし。この娘は出来ておる喃…』
 孫兵衛は満足げに頷くと、手に晒し布をとって立ち上がった。
『剣を学ぶ者は褌を締めなければならぬ。どれ、儂が教えて進ぜよう』
 後ろに立った孫兵衛が布を椿の肩にかけた。
『………っ!!』
 股の間に当てられた布がぐいっと引き絞られる。
 布によって圧迫された両脚の間に走る、なんともいえぬ甘美な気持ち。そして臀部をぐいっと引き締める緊張感。椿は初めて知る妖しい感覚に言葉を失った。
 以来、椿は褌の虜となったのだ。

(男性の下着を女性が身につけている…)
 というのは、現代で言えば女性が男のブリーフやトランクスを穿いているようなもので、どこか男装した様な倒錯的な美しさを醸し出している。
 今、椿が他に身につけているのは足元の白足袋だけであった。
 ここで、
(腰巻があるのに女の身でわざわざ褌などを…)
 と、違和感を覚える諸兄もいるやもしれぬ。
 そういった方の為に解説を加えておくと、江戸時代にはタンポンやナプキンの様な生理用品は存在しないので、当時の女性はかわりに褌を締めて生理帯とした。
 これは女性の下着の歴史を書いた専門書を開けば簡単にわかることであるが、何故か現在に至るまで一般的にはあまり知られていない。これは当時、生理中の女性が『穢れたもの』として忌み嫌われており、公に語られることがなかった為だ。生理中の女性は別棟で寝起きし食事の煮炊きも別にしたというほどであるから、その嫌われようが伺い知れる。
 それを考慮すれば江戸時代の女性は月のうち一週間、年間で約三ヶ月は褌を締めていた計算になる。褌とは腰巻と並んで当時の女にとってごく一般的な下着であり、褌に対する抵抗感などあろう筈もない。
 ましてや椿は剣の道を志す剣士である。
 激しく動く稽古中に股間から汗やおりものが流れ落ちるのを防ぎ、下腹部を締め上げることで力が入れやすくなり、気持ちを引き締め、人体のツボ『丹田』をも刺激する六尺褌は、まさにおあつらえ向きの下着なのだった。
 ちなみにこのシーンのモデルとなった場面を書いた著名な時代小説作家は、主人公の女剣士が袴の下に『丈を切り詰めた短い腰巻』を巻いている、と記していたが、これはあくまで創作上の嘘であり、考証的には誤りである。
 上品な芸風で知られる某大家は『褌』『下帯』という単語が出てくることでストーリーが必要以上に下世話になるのを嫌い、目新しい創作下着という意外性で読者の目を引こうとしたのであろう。

 椿は足袋を脱ぎ捨てると、両手を後ろに回して腰の下帯(六尺褌)を解き始めた。
 横褌の両側に捻り合わされた布を緩めていくと徐々にずり下がるが、豊かな尻肉に阻まれて途中で止まってしまう。
 そこで椿は左側の横褌を完全に解き切ってしゅるり…と抜き放った。
 次の瞬間、前袋に通されていた横褌が抜け、ふんどしはよじれた一本の長い晒し布へと戻り、はらりと足元に落ちる。
 その布を拾い上げた椿は、自分の股間に当たっていた部分をしげしげと見つめた。
 大きくよじれ、皺が寄った中心部に所々薄黄色い汚れがこびりついている。
 ずっと六尺褌を締めていると、どんどん敏感な部分に食い込み、擦られる刺激に感じてしまう。いつしか蜜液が溢れ出してふんどしを汚してしまうのだった。
 今日の汚れはおりものも混じって特にひどい。
 布がガビガビになっており、布が折り重なったまま固まっている。
 鼻を近づけるとぷぅんとチーズのような発酵臭がして、椿は思わず顔をしかめた。
(私としたことが…はしたない…。こんなに下帯を汚してしまって…)
 いつもなら女中に渡して洗濯してもらうのだが、恥ずかしいので今日は自分で洗うことにした。
 椿は晒し布をくしゃくしゃにまるめると、手拭い一本と共に風呂場に入る。
 まず風呂桶で湯を救い何度か身体にかけると、ざぶりと湯に身を浸した。
「…お嬢様、湯加減は如何ですかいの? ぬるかったら言ってくだされ」
「ええ、とっても良い具合。喜助、ありがとう」
 椿は熱い湯が好きなのを知っている老僕の喜助がわざわざ起きだして竈の火を焚いてくれているのだ。竹の筒を吹いて空気を送り込んだり、鉄の棒でまめに燃えさしをかき混ぜてくれている気配がする。
 湯の中で存分に温まった椿は、窓の外の喜助に声をかけた。
「喜助、私はもう十分に温まったから、お前は先に休んでいて…」
「ええんですかいの?」
「いいのよ」
 喜助が下がると、椿はこっそりおのれの胸乳に手を当てた。
 ふわふわの乳房をゆっくりと揉みしだきながら熟れた乳首を指に挟んで圧迫する。
「はぁぁ…ん…」
 密やかな一人遊びの愉悦に思わず声が漏れてしまう椿であった。
 今夜の出来事が何やらしきりに思い出される。椿の脳裏には股座を血まみれにした謎の女の最期の表情が甦ってくる。
 喜助が下がると、椿はこっそりおのれの胸乳に手を当てた。
 ふわふわの乳房をゆっくりと揉みしだきながら熟れた乳首を指に挟んで圧迫する。
「はぁぁ…ん…」
 密やかな一人遊びの愉悦に思わず声が漏れてしまう椿であった。


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