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年下カレシ
【女性向け 官能小説】

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初デート-5

駅の改札を抜ける。
繋いでいた手が離れる。

奈々子を家から連れ出すために繋がれた手だったので、
彼女が自分からまた繋ぐ事は無理だった。
離れてしまった手の温もりが、寂しい。

そんな彼女の様子に気がついたのか、
葵はさりげなく再び彼女の左手を握った。

奈々子は彼を見上げた。
しかし、背の高い彼がどんな表情をしているのか、彼女にはわからなかった。
そのまま何も言わずに、彼女は彼の手をそっと握り返した。


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