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流れる恋の先にあるもの
【青春 恋愛小説】

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流れる恋の先にあるもの-3

私は…拓人を…傷つけてしまった。
頭の中が真っ白になる。
「…もう、いい。」
一言、そう言って拓人はその場から離れていった。
「…バレちゃったね。」
吉井さんはバツが悪そうに私を見る。
あぁ、私はなんでこんな所にいるんだろう…?
急に目の前にいるこの男がどうでもよくなってきた。
「…もうホントに会いません。さよなら。」
私は拓人を追い掛けた。

「拓人!待って!」
大声で叫んだが止まってくれない。私は拓人の服を掴んだ。
「…何?」
「あの…私…違うの!」
私は何か言いたかったが何も思い浮かばなかった。それは拓人にも見抜かれていた。
「何が違う?言ってみろよ。」
「あ…」
「大体今日バイトじゃなかったの?」
「ごめ…」
「うそつき。…愛してるって言ったよね…?一緒に暮らしたいって言ったよね!!」
「拓人…」
拓人の目からは涙が溢れていた。拭っても拭っても溢れ出す。
「だから…だから俺早く就職見つけようと思って…」
私も涙が止まらない。
「ごめん…ごめんね、拓人ぉ。」
拓人はまた歩き出した。
「…もう俺に関わらないでくれ。」

私は追い掛けなかった。だってほかの男が触れた女を誰が欲しがる?
「拓人ぉ…」
私はそこから動けずひたすら泣いた。
もう戻れない。全て私の手で壊してしまった。
前に吉井さんに拓人の事を聞いけど、その理由が分かった気がする。私はこんな事をしといて拓人に知ってほしくなかったんだ。だから拓人の先輩だって聞いて吉井さんに問い詰めたんだ。
「…確かに彼氏の先輩にはなびかないわ。」
流れに身をまかせた結果がコレ。いつも流れてるから道がなくなった時本当に行かなければいけない所を見失うのよ。

あぁ、私って水に似てるんだわ。

行き着く所を探して泥と一緒に流れてしまった汚れた水。
吉井さんに感じてたドキドキ感は罪悪感なんだと今頃気付いた。

もう綺麗な水にはなれないのかな…


気がついたら朝になっていた。
「今何時だろ…?」
泣き疲れてお腹が空いていた。
私は家に向かって少しづつ歩き出した。

拓人、私、諦められないよ。だってこんなに大好きなんだもん。
少しづつ汚れを落としていくから。
失ってからじゃ遅いけど。失って気付いた事だけど。気付いた事を大切にするのはできるよね?
愛してるよ、拓人…。

家に着いて私は朝ご飯にハンバーグを食べた。


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