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流れる恋の先にあるもの
【青春 恋愛小説】

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流れる恋の先にあるもの-1

「美希の好きな人って誰?」
「(こいつ私の事が好きなのか?)拓人は好きな人いるの?」
「えっ…俺は美希の事が…好き…です」
(あ、やっぱり?)

あれから2年が経った。私と拓人はすっかり家族のようなもので、気がつけばいつも一緒にいた。拓人とはバイト先で知り合って、私より2つ年上。そして今日も私は拓人の部屋で拓人の腕の中にいた。
「そういえば、美希新しく居酒屋のバイト始めたじゃん?」
「…うん」
拓人の言葉であと1時間でバイトに行かなければいけなかった事を思い出し、慌てて着替えながら私は拓人の話しを聞く。
「あそこの居酒屋さぁ、俺の大学の先輩が働いてる事が分かったんだよね。」
「えっ、名前はぁ?」
「吉井敦史」
「…あぁ」
その名前はよく知っていた。

私は拓人と夕飯の約束をして家を出た。

吉井敦史…その名前は…知っていた。吉井さんは4つ年上で仕事もかなりできて、私にとって憧れの存在だ。ただ…最近はちょっと先輩と後輩の仲だけではすまなくなってきている。だけど、もうどうしようもできないんだよ。
「お客さん来なくて暇だよ。ちょっと話ししない?」
「吉井さん…」
あぁ、噂をすればなんとやらってヤツ?心の中で苦笑いしてみる。
「吉井さん、拓人の先輩なんだそうですね。」
「あっ、バレた?」
吉井さんは舌を出してふざけている。
「どうして黙ってたんです?」
「だって彼氏の先輩にはなびかないでしょ?」
「…別に、そんな事ないですけど…」
「そう?じゃあ何でそんな事聞くのかなぁ?」
えっ、何でって、何でって…そんなの…分かんない。
私は黙り込んでしまった。
「あはっ、冗談だよ。それよりさ、えーと、今日このあと俺んち来ない?」
吉井さんが無理矢理話しをかえようとしたのが分かったので、私も考えるのをやめた。
「このあとは拓人と約束があるんですよ。」
「なぁんだ、残念。」
「すいませんねぇ、ラブラブで。」
ちょっとかわいこぶって言ってみる。
「っそ。じゃあ今でいいや。ちょっとこっち来て。」
「ちょっ、吉井さん!?」
吉井さんは強引に私の腕を引っ張る。…いつもそうだ。強引に私を連れて行く。だから私はそこに行ってしまう。流れに身をまかせて。

あぁ、なんかそれって何かに似てるな…

吉井さんが連れ出した所はトイレだった。そこで強引にキスをしてくる。…奪うようなキス。いつもそうだ。
「んんっ…吉井さんっ!」
私は吉井さんをつき離す。
「あーんな可愛い顔するからいけないんだよ?」
そう言って今度は強く抱きしめる。
…吉井さんに抱きしめられると異様にドキドキする。まるで恋でもしてるみたい。心臓の音が聞こえそうで私は動けなくなる。…というか動きたくないという方が正しい。このドキドキ感が心地よくて私は吉井さんを受け入れる。

その夜、私は拓人の所に向かった。


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