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あるお伽噺
【ファンタジー 官能小説】

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ロイクの企み-4

俺はあいつがどこから来たのか聞いた。
聞いているうちに、この王国の姫だと言うことがわかった。

俺はとりあえず城までティエラを送り届けた。
そうしたら、あいつの親父は思った通り、俺に褒美をやるって言ってきたよ。
俺は金銀財宝より、ティエラをくれって言った。

そうしたら、突然王は怒り出した。
こんな卑しい恰好をした奴に娘を渡せるか、
身分をわきまえろって怒鳴り散らしやがった。
俺は城を追い出された。


俺は、俺の仲間の所に戻った。
仲間はみんな、なんでたんまりお宝をもらわなかったんだって口々に言った。
でもあの時、俺は心の底からティエラが欲しかった。
金貨なんかより、あいつが欲しかった。


俺はあいつがくれた指輪を見た。
良く見ると、この辺りでは手に入らない宝石がはめられていることが分かった。
そういや、あいつは嫁に行かないとならないと言っていた事を思いだした。

―――そうすると、これは相手の国から送られた物・・・?
そんな大事なものが無くなったとなると、王だって困ってるに違いねえ。


そう思って、俺は仲間たちと再び城へ向かった。


案の定、この指輪は物凄い価値のあるものだと分かった。
どうやら相手国に代々伝わる指輪だそうだ。
結婚式にもこれをはめていかないとならないらしい。
もし、この指輪が無くなったとなれば、戦争になるかもしれない・・・。


王と妃は他の宝石をなんでもやるから、それだけは返してくれと言ってきた。
俺は交換条件を出した。
夕刻、俺はティエラを迎えに来る。
あいつとこの指輪を交換するとな。

時間が迫った時、俺は仲間の全員と城へ出向いた。
警備も厳戒にしていると踏んでな。


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