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あるお伽噺
【ファンタジー 官能小説】

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滅ぼされた村-14

(・・・そうだ、彼の言う通り 私は彼の仲間の盗賊に、

お母さんをさらっていった盗賊の所に連れて行ってもらわないとならない。)


「ごめんなさい・・・。」

彼女は素直に謝った。

すると少年は意地悪そうな笑みを浮かべた。


「それより、お前の名前は何て言うんだ?」

「ティアラです。」

「ふーん・・・。ティアラね。」

「あの、あなたの名前は?」

「サミュエル。」


彼は短く答えた。

「おい、ティアラ。俺はお前を奴らの元へ一緒について行ってやる。
まあ目的地が一緒だからな、構わない。でも、見返りをよこせ。」

「見返り・・・?」

「お前、タダで盗賊の世話になろうって思ってたのか?平和な奴だな。」

「でも・・私お金持っていません!・・・何も差し上げられないです・・・。」


ティアラがそう言うとサミュエルは言った。


「いや、あるぜ。」

彼の目の先には、ティアラの胸にかけられた彼女の母親の翡翠のペンダントがあった。

「ダメです!これだけは・・・母が私に託したものだから!!!
母が無事に見つかったら、きっとお礼をします!約束しますから、
これだけは見逃してください!」


ティアラは必死にサミュエルに懇願した。

「いや、それじゃねぇ。」

彼女は考える。このペンダントじゃないってどういう意味・・・?

「服を脱ぎな。お前の体で払ってもらう。」


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