第1話 面接-5
画面に映ったのは、黒いカーテンに囲まれた部屋と様々な道具が置いてある小テーブル、そして椅子に座るセーラー服を着た少女。
歳は葵と同じくらいだろうか。スラッとしたモデルのような体型をしている。
「はじめまして、名前は加奈です」
不意に画面の中の少女が話し始めた。
「歳は15歳の中学3年生です。身長は152㎝で、体重は40キロです。バストは76㎝です。初体験は1年前で相手は母の再婚相手のお義父さんでした」
スラスラと、だが感情があまりこもってない声で加奈と名乗った少女は言葉を続けていく。
「彼女は先月入ったばかりなの。これが初めてのお仕事だから大目に見てあげてね」
柏木が横から説明するが、葵の目は画面上に釘付けで彼女の声は耳に入っていないようだ。それを見て柏木は満足気な笑みを浮かべる。
少女の自己紹介が終わったようだ。すると加奈は震える手で自分の着ているセーラー服を脱ぎ始めたのである。
葵がびっくりする中、あっという間に下着姿になった加奈。白いどこにでもあるような普通の下着。だが加奈は自分の身を隠す最後のそれすら脱ぎ捨て、一糸纏わぬ姿になったのである。