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例えばこんなカリキュラム
【二次創作 官能小説】

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〜 国語・古典 〜-1

〜 29番の国語 ・ 古典 〜



 古典。 国語が現代の文体に至る経緯を学びつつ、過去の思想や関心に触れることができ、さらに単語に隠された意味も知ることができるという、12号教官曰く、一石二鳥ならぬ三鳥、四鳥の学問だ。 

 扱う分野は『古文』と『漢文』だ。 書き下し文や古代仮名遣い、活用形や助動詞接続、返り点や再読文字といった文法事項は、既に幼年学校で履修している。 学園では古典を『通読(普通に読み込む)』した上で、改めて『解釈(現代風に直す)』ののち、『精読(詳しく読み込む)』に至る。

 カッ、カッ、カッ。

 12号教官が凄まじい速さで板書する文章は、諸行無常を説いた戦記物語の1つ、『平家物語』だ。 時は旧世紀の中盤。 貴族と武士が時代の主役を争った混沌の時代。 そんな時代を生きた雄姿を眺めるにつけ、殿方への尊崇の念と、牝が内在する卑しさの自覚が湧いてくる。

『祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の断りをあらわす。おごれる人も久しからず。ただ春の夜の夢の如し。たけき者も遂には滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。遠くの異朝をとぶらえば、晋の趙高、漢の王莽、梁の周伊、唐の禄山、これらは皆、旧主先皇の政にも従はず、楽しみを極め、諫めをも思ひ入れず、天下の乱れんことを悟らずして、民間の愁ふるところを知らざつしかば、久しからずして、亡じにし者どもなり。近く本朝を伺うに、承平の将門、天慶の純友、康和の義親、平治の信頼、これらは驕れる心も猛きことも、皆とりどりにこそありしかど、間近くは六波羅の入道前太政大臣朝臣清盛公と申しし人の有様、伝え承るこそ、心も詞も及ばれね』

 幼年学校で一度学習しているため、大筋は覚えている。 何事も驕り昂ぶる者は長続きしないという、世間の有様を噛みしめる前文だ。 教官が書いた文章を大きな声で通読した後、次のステップにうつる。 この文章を教官が解釈し、現代風にアレンジする。 

『肉便器の汁の音、淫行小水の響きあり。栗と栗鼠のおけつの色、牝豚入店のお断りをあらわす。乱れる牝もひさしからず。ただ汁を垂らすサーバーの如し。お膣狭きものも遂には拡げぬ、淫らに剃毛の前の御マン滓に同じ――』

 原文の韻律、威厳の欠片もない、只管恥語が並んだ文章。 懸命に板書しつつ口ずさむ。 教官の板書が終わってから数分の後に、私達はこの文章を暗誦させられる。 一字一句間違えてはいけないし、その意味を現代語訳しなければいけない。 

 肉便器の汁の音――便座に身をやつし、目上の方々から小水を貰うことで、性感を昂ぶらせる私達を隠喩している。 汁は小水ではなく、昂ぶるあまり股間から滴らせる淫水をあらわす。

 栗と栗鼠のおけつの色――栗の花や栗鼠の体臭のように高貴な香りを漂わせたとしても、卑しい私達のおけつの色が、私達が単なる牝豚であり、公衆の面前に出るには恥ずかしすぎることを語ってくれる。 私達牝は、お慈悲を頂く以外の形で人前に出ることはあり得ない。

 乱れる牝も久しからず、ただ汁を垂らす――常に発情している私達牝は貪欲に絶頂を求めるが、乱れ続ける存在であってはならない。 延々と快楽に溺れるよりも、絶頂の慈悲をお願いするべきといえる。 けれど実際に絶頂の許可が頂けない場合、淫らで無様な穴から汁を漏らし続ける機械として、体液の分泌を続けるだろう。

 お膣狭きものも遂には拡げぬ――どのようなサイズの神聖棒であろうと咥えるため、ガバガバにした上で膣筋を鍛え上げることが牝の嗜みといえる。 陰毛の処理、肌の着色、姿勢、締まり、潤滑液、その他あらゆる手段で肉体を躾け、万に一つの可能性で神聖棒の御情けを頂く日に備えることが、私達牝の至上命題なことをあらわしている。

 こうして解釈を続けていると、恥ずかしい、情けない、厭らしいを通り越し、頭の中は『惨めな』気持ちで一杯になる。 考えれば考えるほど、自分を貶める言葉ばかりを集めざるをえず、生まれてきて申し訳ない想いが溢れてくる。 それでも、私たちに思考を止めることは許されない。 12号教官によると、自分本来の姿を受け入れるために、自分自身の言葉でありのままの自分を表現することが大切という。

 暗誦に続いて『精読』――文章すべてを分析し、一字一句に込められた性の有り様と、牝の心がけを確認する作業――に移る。 私の解釈はどの程度認められるだろうか? 半分認められれば上出来だ。 これ以上ないくらい解釈して自分自身の性を貶めたところで、精読では更に惨めな想いを噛みしめることになる。 何につけても私達牝は、お膣を弄るだけの存在だ。




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