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あなた〜you〜
【女性向け 官能小説】

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Thank you.-3


「なぜ、そう言いきれるのでしょうか?」
「俺んチ、そこそこ大きいと思わないか?」
「・・・・そうですね」

「オヤジとオフクロが大好きな大好きな仕事をして稼いだ金だ」
「・・・・」

「土日もなく、夏休みもなく、子供の誕生日もなく
夫婦の会話もなく、子供との会話もなく、俺をシッターに預けて稼いだ金だ」

「はい」

「別に反抗するとか、もっと一緒にいてほしかったとか
そう言う感情はずっと小さい頃に諦めて。ただ、いつも一人だっただけ」

「・・・・」

「ある時に諦めた。そりゃぁ小さい時には寂しかったけどな。
別にもともと家族の間に愛があった訳じゃないし。育児放棄されてた訳でもない」
「・・・・」

「だけど。親との間に愛は感じた事がない。
愛された記憶もないし、愛した記憶もない」

「・・・はい」

「愛された記憶がないから、愛せないんだ。なんて
泣きごとを言う気もない。同情もいらない。ただ、俺自身が愛を信じてはいない」
「・・・・」

「好きになった女の子はいるよ。でも欲望だ。
セックスについて回る錯覚の感情だよ」

「そんな」

自分で言っていても感心できる内容の発言じゃないな。

それは十分に分かってる。
別に今までも散々人に言ってきて呆れられている内容だ。

女の子には特にウケが悪い。

あぁ・・
ひっぱたかれた事もあったっけ。



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