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調教学園物語
【調教 官能小説】

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〜 金曜日・仕草 〜-3

 私はソッと背中を反らし、花壇側の左足をグイともたげる。 そのまままっすぐ真横に添わせて膝を折り、股間の持ち物がクパリ、閉じていた陰唇を開く。 ここまで、6発目の鞭はない。 ということは、おそらくこれで合っているのだ。

 プシッ。 ショロロロ……

 割れ目から迸る一条の放物線。 花壇を遮る鉄棒に狙いを定め、思い切り股間をせりだした上での放尿する。 今更屋外で小便を排泄するくらい、私にとって羞恥以前の問題に過ぎない。 犬として匂いを嗅ぐときもあれば、匂いをつけるときもある。 先輩が立ち止るとは、匂いを嗅げ、もしくは匂いをつけろことを意味するんじゃないだろうか? 

 ショロロロ……

 さっきの休み時間におしっこをしないでよかった。 膀胱の中には、まだまだたっぷり液体が残っている。 そう思って安心した矢先。

「そこまで」

「えっ? ……ぐえっ!」

 首輪を激しく引き据えられ、放尿の最中に地面へ倒される。 股間から漏れる小水で足が濡れ、私は何がなんだか分からない。 つまらなそうに先輩は私を見下ろしている。

「止めなさい、といっています」

「え、え、う……あっ、止める……わ、わん!」

 放尿を止めろ、ということだろうか。 慌てて私は股間を締める。 けれども膣の尿道口はすっかり弛緩していて、すぐには止められなかった。 そもそも、一度排泄を始めてから、急に止めるなんてしたことがない。 出し始めた尿を止めるなんて、私たちの身体の仕組みに備わっていない。 

 あとで知ったことだが、股間付け根の筋肉を緊張させるとか、或は足をきつく挟みこむとか、とにかく全身の筋肉で膀胱付近を圧迫すれば、私たちでも尿をコントロールできる。 ただし方法を知っているだけでは不十分で、自在に尿を停止・再生できるようになるまでには、相当なトレーニングが必要だとか。 どのみち未熟な私には先輩の意図を理解したところで応える術がなく、結局残った尿のすべてをその場で蹲ったまま垂れ流すしかできなかった。

「マーキングも碌にできないようじゃ、話にならないんだけど?」

 膀胱をからっぽにし、恐る恐る見上げた私に映ったのは、頬をゆがめた先輩だった。 まるで生ごみを見下ろしているかのようだった。 そこから十数発の鞭。 肌に幾筋も赤い線を刻まれながら、

「わん! わん! わん! わんっ!」

 とにかくお詫びのつもりで、私はひたすら鳴き声をあげた。 B29先輩の要求が意味不明だとか、自分には無理だとか、考える余裕すら存在しない。 一発でも鞭を少なくしてくれることを、本当に激痛が走る肛門だけは許してくれることを願いながら、とにかく必死で迎合した。 

 その甲斐あってか、ひとしきり背中をぶってから、何事もなかったように歩き出す先輩。 私も痛む身体をかばいながらも、どうにかそれまで通りついていく。 鞭の痕はズキズキ響いたけれど、自然にお尻をふっていたので、プラグの尻尾が風に揺れた。

 一事が万事この調子。 突然先輩が立ち止っては、その意図を察して色々動く。 正解に達するまで鞭で躾けられるので、私はもうずっと必死だ。 とにかく考えに考えて、懸命に先輩に思いを馳せる。 自分がどんな無様な仕草をとっているのか、どんな情けない恰好なのかは、いつの間にか脳裏から雲散霧消して、ただただ先輩を忖度することに集中していた。

 グラウンドの中で、先輩がボールを投げた時。 リードを離してくれたことをヒントに、私は思いきり4本の足を動かし、ボールを咥えに地面を駆けた。 ちょっとでもゆっくり走ろうものなら途端に鞭がとんで、やり直しなのだ。 しかも単に走るだけじゃない。 舌をだらしなく伸ばし、ハッハッと浅ましい息継ぎをしながら、口いっぱいにボールを頬張る。 そうして持って帰った私の頭を、先輩はガシガシと撫でてくれた。

 同じくグラウンドの中で、先輩が『ステイ』といってリードを離し、20歩先へいった時。 私はジッと地面に伏せ、先輩の様子を伺った。 離れてからこっちを向いた先輩が、パン、と両手を鳴らしたとき、全力で飛び跳ね先輩に走る。 慣れない四足では、どうしてもヨタヨタと不恰好にお尻が揺れるが、そんなことは気にしない。 掲げた尻を大きく左右にブリブリ振りながら、先輩の足許に擦り寄って、そのまま先輩の靴を舐めた。 舐めながらさらにお尻を振り、拡張された肛門と尻尾でもって、全力で『喜び』をアピールする。 ポンポンとお尻をはたき、埃をとってくれた先輩の掌が暖かかった。



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