第35話-1
「さぁ、この時をずっと待っていたんだ。俺も楽しませてもらうよ。」
菜穂の両脚を持って、強引に股を左右を広げる近藤。
菜穂はなんとか抵抗しようと試みていたが、男の力の前では為す術がなかった。
「諦めな、菜穂ちゃん。」
近藤のペニスは今か今かと女性器を欲して、陰茎にボコボコと血管を浮かび上がらせている。
「イヤ……近藤さん……」
「そう言っていられるのも今のうちだけさ。」
そして硬く反り返ったをペニスを濡れた膣口に押し当てると、近藤は容赦なく一気に菜穂を貫いた。
「んっダメ……あああっ!」」
願いは叶わず、無残に串刺しにされる菜穂。
しかし充分過ぎるほど濡れていた菜穂の膣は、意思に反するようにそれをあっさり受け入れてしまった。
近藤の挿入の仕方は乱暴でも、痛みは感じなかった。それどころか、アソコを大きく広げられる感覚を喜ぶように、菜穂の膣壁は近藤の陰茎を強く締め付けていたのだった。
「おお、締まるねぇ。菜穂ちゃん、振った男にこんな風に挿入されて、今どんな気分なんだ?」
イヤイヤと首を横に振る菜穂。
そんな菜穂を見てニヤリと笑みを浮かべた近藤は、さっそく腰を振り出し、ピストン運動を開始した。
「んうぅっ、んぁぁぁっ……ム……ンン……」
こんな屈辱的なレイプのようなセックスで感じたくなんかないと、菜穂は口に手を当てて、せめて声が出ないようにと耐えていた。
しかしそれも当然長続きはしない。
単純に抜き差しされているだけでも、近藤の大きな亀頭とエラの張ったカリに菜穂の快感スポットは刺激されてしまう。
そしてその度にオナニーとは比べ物にならない程の快感が広がり、細胞のひとつひとつまでもが甘く痺れてくる。
「んっんっあっあっ……ああ、ンはァ……ハァン……」
手で押さえていた口が徐々に半開きになっていき、自然と甘い声が漏れ始めた。
菜穂が快楽に溺れ始めるまでに、それ程時間は掛からなかった。
あの社員旅行の夜、天野に散々絶倫セックスを味わわされた菜穂は身体は、すでに理性を保つブレーキを破壊されてしまっていたのだ。
――ああ……どうして…どうしてなの……身体が言う事を聞いてくれない――
どうしても流されていってしまう。
もう心にしているガードは風前の灯に等しかった。
すでに菜穂から抵抗する気配は殆ど消えてしまっている。
「もう大人しくなっちまったのか?菜穂ちゃん、やっぱり君はどうしようもないほどセックスが好きなんだな?おら、旦那以外のチンポは気持ち良いか?」
認めたくなかったが、その通りだった。
セックスが好き。
そして夫以外の男性が相手なのに、なぜか信じられないほど気持ち良い。
「んっンッ、イヤ…あっあっあんっハァァ……」
菜穂が否定してこないのを見て、また嬉しそうに笑う近藤。
「ハハッ、だったら一緒に楽しもうよ。もう家族なんてどうでもいいだろう?君は俺と同じで、こういう風に生きていくのがお似合いなんだよ。」
近藤は自分が落ちぶれた男だと自覚している。
だからこそ、菜穂も一緒に奈落の底に落ちていくのを望んでいた。
自分のモノにならないなら、一緒に引きずり落とすまで。
それが近藤の歪んたプライドを癒す唯一の方法だったのだ。
「あっあんっあっあっん……ハァン…ああんッ!」
「おら、もっと激しくしてほしいか?こうだろ?こういうセックスが好きなんだろ!?」
そう興奮気味に言いながら、近藤は猛烈な勢いで腰を激しく振り始めた。
「あっあっ、ああっ!ンァァアアッ、ダメェそんなに、あんっ、されたら……あっあンッああああっ!」
強烈な抽送で最奥の快感スポットを何度もノックされ、あられもない声を上げる菜穂。
「おら、気持ち良いって言ってみろよ!」
近藤の凶悪な男根が、菜穂の中に残っていた僅かな理性をも、無残に打ち砕いていく。
「んはァ!あっあっもうダメッ!もう……ああっ!いいッ!スゴイ……ハァ…いっ……イっちゃう…あっあっ!」
そして菜穂は早くも絶頂に達しつつあった。
一週間、ずっと自分の指だけで我慢していた。
溜め込んでいたものが、今にも爆発しそう。
「もうイクのか?さすが淫乱女だな、チンポ入れたら別人じゃねぇか。おら、だったらさっさとイケよ!」
自身のペニスによがり狂う菜穂を見下すようにして言葉を吐き捨てると、近藤はさらに乱暴に腰を振って菜穂を責めた。
「あっあっ言わない、で、ああっもうダメ……!あっあんっんっあン……はああ、イクッ……イっちゃう!……いくぅッ!!!あああああっ!!!」