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紡ぐ雨
【SM 官能小説】

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志津絵-7

 翌朝。
 丈太郎は小用を済ませるために下へ降りた。
喉がからからだった。台所で水を飲むと幾分頭がすっきりしたように感じた。このままもう少し寝ていよう。階段を上がろうとした時、志津絵が襖を開けて居間から出てきた。具合はどうかと尋ねる。
「もう大丈夫です」
「そう、よかったわ」
志津絵は再び丈太郎の額に手を添えた。そして頷く。
丈太郎は志津絵の顔に釘付けになったように動けなかった。切れ長だが、黒く大きな瞳がじっと自分を見ていた。
「志津絵、さん」
丈太郎は我慢できずに抱きしめた。
「いけないわ、椙田さん」
「少しでいいんです、少しだけ!」
唇を奪った。夢中で志津絵の唇を吸った。
「う……ああ」
唇から声が漏れる。後ろに回した手で志津絵の尻をまさぐった。柔らかい、肉の厚みが伝わった。
梅林がしていたように、強引に着物の合わせを開く。
白いつきたての餅のような胸の盛り上がりが見えた。丈太郎は志津絵をその場に押し倒し、胸に唇を這わせた。
「椙田さん、いけません」
「志津絵さんお願いです。このままじゃ僕はおかしくなりそうだ」
「だめよ」
さらに合わせを広げ、片方の乳房が露になった。激しく唇を貪りながら、右手で乳房を揉む。柔らかく弾力のあるそれは、丈太郎の手を弾き返すようだった。首筋を吸い、乳房に唇を這わせた。
固くなった乳首を口に含むと、舌先で転がしその感触を味わった。
「ああ……だ、だめ」
丈太郎の下で彼を押しのけようともがくが、若い男の力には適わない。
左手を着物に差し込み、片方の乳房も愛撫した。志津絵の肌の匂いに、丈太郎の脳は麻痺してしまいそうだった。着物を開きとうとう胸は露になった。豊かな乳房を寄せると、谷間に顔を埋めてその甘い匂いを存分に吸い込んだ。
志津絵が甘い声を出す。その声が刺激となって、ますます夢中で乳房に吸い付いた。
着物の前を割り、滑らかな太ももに触れた。
志津絵は下着をつけていなかった。ぎこちない手つきで志津絵の茂みに指を這わせた。冨美子が「痛い」と言っていたのを思い出し、ゆっくりと割れ目に沿って指を動かし、ゆっくりと中へ入れて行った。
「椙田さん、もう、やめて。お願い」
丈太郎は、梅林がしていたように足を開かせ顔を近づけた。
そこには、見たこともないモノが口を開けていた。薄黒い、淫靡な唇だ。冨美子のそこを舐めることはできなかったが、志津絵になら抵抗なくできた。舌先で触れてみた。
「ああっ」
一瞬、志津絵の腰が浮いた。
「志津絵さん、志津絵さん」
むっちりとした太ももに吸い付いた。そして丈太郎は、そこに赤い痣を見つけた。
昨日の、梅林が吸った跡だった。丈太郎ははっと我に返り、志津絵から体を離した。


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