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女子校生 SIN 磯崎恵利子
【レイプ 官能小説】

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清廉な莟 後編-2


「すいません。【娘】が体調を崩した様で、部屋まで付き添ってくれませんか?」
【娘】と言う言葉を誇張しながら、ホール内のウエイトレスに声を掛ける。
それは事前に想定され、用意された台詞のひとつと言えた。

俺は同行したウエイトレスが退室した事を確認すると、すぐさま用意しておいた特大キャリーバックへと恵利子を押し入れ……
 ……幸運にも、そのような映画的《綱渡り》行為は避けられた。
それにより用意した部屋と特大キャリーバックは無駄となったが、それは計画成功への良い予兆であると思われた。


 実際にそのタイミングは拍子抜けするほど、こちらにとって好都合なタイミングとなる。
食事中気怠さを憶えた恵利子は、それとなく体調不良の旨をこちらに伝えてくる。
そしてこちらの心情に配慮しながらも、帰宅の途に着く事希望するのである。

それはまさに《願ってもないタイミング》と言え、乗車後十分もせずに深い寝息が聞こえて来る。
ある程度のイレギュラー要素も踏まえ、選択肢対処法は用意準備してきた。
幸いにして最悪の状況に追い込まれたり苦渋の選択をせずに済んだ事は、結果論で言えば同じかもしれないが心理的には事前準備の賜物であると言えた。

何度も目的地までの走行経路、所要時間はシュミレートしてきた。
ここまで来ても計画全体で言えば、その進捗率は僅かである。


 目的地は数年前に閉鎖されたキャンプ場内にある管理施設。
寂れた避暑地中古の別荘と言うのも考えたが、季節がらより人目を避けるのであれば前者がより良い選択肢と言えた。

閉鎖された施設であったが多少割高な点を除けば、思いのほかスムーズに借受出来、必要な契約も終えていた。


 二時間弱の移動で、目的地に到着する。

管理施設は簡素な総二階作りで、上下階共間仕切りも無く十畳程度のスペース。
しかし事前に必要と思われる設備補修や、物資の搬入等に妥協は無かった。
到着して間もなく、【ライフライン】と言う和製英語の有り難さを知る。
エアコンを入れ、冷蔵庫の中から冷えた飲み物を取り出す。

気分が高揚しアルコールが欲しくなるが、それをぐっと堪え真新しいバスタブに湯を張る。
施設に要した費用の大半は水回りであったが、自身がこれから行う事を円滑に進める為に必要不可欠とも言えた。

元々閉鎖されたキャンプ場と言う立地条件であったが、閉塞感確保の為窓は塞ぎそれと分からぬよう壁紙も統一して張り替えた。
基本的居住スペース隔離空間は二階としたが、諸問題から水回り全ては一階にせざろう得なかった。
その中上下階を移動する階段が、緩やかな内階段であった点は救いと言えた。



   初夏の莟(つぼみ) 前編 へとつづく




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