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高校3年生
【学園物 官能小説】

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高校3年生-4

4.
 竜男が3時少し前に観音様に行くと、横田さんはもう来ていた。
「こんにちは」
「こんにちは」
「待った?」
「ううん、あたしも今来たばかり」
「歩こうか」
「うん」
「国際劇場を見に行こうか」
「うん」
  
 二人は連れ立って国際通りに向かった。

 「SKDが解散して、残念だったね」
 二人の前には、国際劇場の跡地に完成間際のホテルが建っていた。

 「学校出たら、このホテルで働くのよ。募集に応募して内定を貰ったの。SKDは未だ活動しているし、せめて思い出の場所で働けてラッキーだわ。人に会ったりお世話をしたりするの嫌いじゃないから」
「そうか、横田さんはもう卒業後のやることがきまっているんだ。すごいね」
「橘君はどうするの?」
「城北大学を受けるんだ。僕の家は老舗の饅頭屋だけど、これからどうなるか分らないからねえ。とりあえずは技術系のサラリーマンを目指すんだ」
「立花君も、ちゃんと方針を決めてるんだ。偉いよ」
「一人息子だからねえ、考えないわけにいかないよ」

(あたし、立花君のお嫁さんになって、饅頭屋の看板娘になったりするのかなあ?)
(人付き合いが好きなら、饅頭屋を手伝って店をやってもらうには丁度いいけどなあ?)

「ボート乗りに行かない?」
「うん、いいわよ」

 二人は黙って歩き続けた。
 不忍池まではかなりの距離だが、思い思いに将来のことを考えているうちに、着いてしまった。

 残暑も落ち着いてきて、今日は小春日和の行楽には絶好の天気。池の端を散策するアベックも多く、ボートも込み合ってうっかりするとぶつかりそうになる。
 ボート漕ぎに不慣れな竜男は、ボートの操縦に気を取られてアベックの甘い雰囲気どころではない。

「おなか空いたわねえ」
「カツどん食べようか」
「うん」
 二人は通りの向かいにあるレストランに入った。




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