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優等生は落ちこぼれ〜学校では教えてくれないこと〜
【痴漢/痴女 官能小説】

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飛び込んできた美少女-4



電車が止まると、野田が背にしていた扉が開いた。
乗客の出入りに流され、ふたりの間に距離ができる。

「わっ、きゃっ」

人混みに押され、電車の中のほうへ流される奈緒子。

(と、とりあえずひと安心。)
欲望に忠実な聞かん坊がようやくおとなしくなった。
目の前のむさくるしいオヤジに感謝。

いよいよ次の駅で満員電車ともおさらばだ。

オヤジの禿げ上がった頭を眺めながら到着を待った。

徐々に減速する電車に、スクールバッグの紐を握り直す。
中のほうに流れた奈緒子が気になったが、とりあえず降りることだけを考えた。

電車が止まり、ドアが開く。
車外への一歩を踏み出そうとした瞬間だった。

「すいません、降ります」
「すいませーん、降ろしてください」
「降りますってばー。おーろーしーてー」

(こりゃ無理そうだわ。今までどうやって降りてたんだ?)

外に向けていた足を車内に戻し、人混みをかきわけて、騒いでいた奈緒子の手首を引く。

――――プシュー――――

「・・はぁ、はぁ・・」

(朝から疲れるな、まったく。)

「・・大丈夫か・・?」

ドアが閉まる寸前になんとか脱出したふたりは荒い呼吸を整えていた。

「あ・・うん、ありがとう・・私、先行くね」

顔を赤らめて、逃げるように走り去った奈緒子を見て野田はひとり納得していた。

「あぁ・・そういうことだったのか。」

珍しく整っているなと思った奈緒子の身だしなみは、いつもと同じで皺くちゃの制服とボサボサの頭になっていた。


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