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衛星和誌 −Qカップ姉妹−
【SF 官能小説】

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調教士として(24)-1

 あなたたちの横で、ルリアとリリアは飽くことのないように絡み合い続けていた。が、やがてあなたとを求めてきたのだった。
「き、来てくれっ、“‥‥‥‥”――。わたしたちのこの、いやら‥‥はあうっ‥‥!」
「――機械のように‥‥いえ、きはいきかいに負けないように‥‥。は――はああああン! はう‥‥はう‥‥は‥‥。――こ、このひやらひいおっふぁいいやらしいおっぱいを‥‥ぎゅうっふぉひからちからいっぱい、揉ひひぼっふぇもみしぼってくださいっ――!」
 あなたは言われた通り、絡み合っている姉妹に近寄ると、いまやぐちょぐちょに塗れ光っている、いやらしいそれら四コのおっぱいに活を加えるかのごとく、ルリアの左乳、リリアの右乳をつかみ――それらはサイズや固さは異なるものの、あなたの手に余る弾力とボリュームを備えている――渾身の握力を込めてぎゅうううっ!と鷲づかみにしたのだった。
「はばああっ!」
「ひ――いいいいいっ!」
 ミアヘレナズ――魔乳姉妹は、それぞれミルクを迸らせながら、その乳房で空に弧を描きなら、大きくのけぞり、果てたのだった。

 オイオとスガーニー両国の正式な条約の調印式は、スガーニーの、レアンドラとは衛星ほしの反対側にあるケーミンフというやはり大都市で行なわれることになり、あなたは六人の女たちとともに移動した。ルリアによれば、元はこのケーミンフが首府であり、スガーニーはナディーカ政権の誕生と同時に、レアンドラへの遷都を敢行したということだった。
 移動に使ったのは、王宮専用なのか車体に紋章も刻まれ室内も豪華な、地表を走る大型モノレール、とでも形容できそうなものだった。これだけ重力が低ければ小型の宇宙艇でも使ったほうがいいんじゃないか‥‥というのは、この世界の住人ではないあなたの考えらしく、王族にとっては、わざわざ宇宙に飛び出すよりも、こういう乗り物を使えるほうが名誉であるらしかった。
(やっぱり、いろんな基準が地球と違うんだな‥‥)
 あなたは思い、あらためて、自分が異郷にいるのだと感じた。
(コンジャンクションは終わった――。そして俺は、地球ふるさとから遠く離れたところにいる‥‥)
 居室の車窓に流れる異星の景色を見ながら、あなたはそんなことを思った。なお、スガーニー到着時も含め、このモノレールのような乗り物に乗るときは、車室は空間フィルムに包まれており、また、あなたもみんなもオレンジ色のライフジャケットを身につけていた。
 あなたのスガーニーでの日々も、終わろうとしていた‥‥。
 発展しているのはレアンドラだけでなく、スガーニーという星全体のようだった。少なくとも、あなたが通った場所はそうだった。単に整っているという意味ではなく、あなたがオイオを出る直前にルリアと乗った四脚の歩行機械や、それをずっと大型にしたような歩行機械が、各地でいろいろなものを建設していた。それに、オイオにも鉄道のような乗り物はあるようだったが、このように衛星を横断するようなものは無かったように思った。
 ケーミンフの空港も通った。例のウプ・ウアウト級宇宙巡洋艦が一隻、そこにも停泊していた。ミドリによれば、スガーニーに降りる際に使ったベルサビア空港とは別にレアンドラには軍用の空港があり、
「そこにはおそらく、あの型のクルーザー(巡洋艦)がもっといる‥‥」
ということだった。
 ケーミンフでは、遺跡のようなところも見物した。この世界で言う「歴史時代」、かなり古い時代の半地下の構造物たてものだった。有名な場所らしく、木星圏中に知られる観光地でもあるらしいが、公開されているのはほんの一部分、地球風の表現で言えば氷山の一角だそうで、大部分は一般には非公開になっているということだった。その貴重な場所エリアを、ナディーカの案内で見せてもらえたのだ。オイオでもスガーニーでも見たことのない彫刻の内装を持つ巨大なエレベーターが、あなたたちを乗せ、軋みながら暗がりの地下へゆっくりと降りていった。


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