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王子の甘い罠
【女性向け 官能小説】

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-3


「見て?」

そう言ってブレスレットをはめた腕を宮本君の目の前に突きだした。

「私、プライベートは晃のモノなのよ」
「・・・・」
「ご主人様がいないと、寂しいわ」

そう言った私を一瞬見つめた後
ガタッと大きな音を立てて椅子を後ろに下げ
テーブルに手をついて立ちあがって向かいの席の私にキスをした。

「んっっ・・・」

店内で、他のお客さんの事なんかそれこそ眼中にないように
角度を変えてキスを求めてきた。

ゆっくりと離れた宮本君の瞳には
少しだらしなく宮本君を見つめる私がいた。

宮本君はニヤッと笑うと、今までの事が何もなかったかのように
椅子を戻して席に着き
私の腕を優しく撫でてから
ブレスレットにキスをした。

「すみれさん、このブレスレットを外す工具なくしちゃった」
「え?」
「一生外せない」

笑いながらそんなことを言う王子が可愛くて。
私も笑いながら
「良いわよ。一生王子のモノでいてあげる」
と、掴まれていない方の手で投げキッスをした。

「すみれさん、こっちに来たら俺と住むよね?」
「そこまでは考えてないけど」
「俺アパルトマン探しておく」
「うん」

「今日は?どこに泊るの?」
「いつものホテルよ」
「じゃ、食べたら行こうか。約束通り、可愛がってあげる」

その言葉が甘美に響いた。




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