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AV女優・ゆう子
【熟女/人妻 官能小説】

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古都慕情〜東京-3

「嘘だ・・・君も僕を愛してくれている・・・だからさっきみたいに取り乱して・・・」
「・・・そうよ、男優さんに抱かれながらあなたの事を思ってしまったわ・・・慣れっこのはずのファッッキングマシンもたまらなく嫌だった、でもそれではダメ、ファンを裏切ることになってしまう・・・だからお願い、忘れさせて・・・」
「・・・いやだ・・・年上だとかAV女優だと言う事を気にしてそう言うんだろう?僕はちっとも気にしない」
「ううん・・・AV女優は私が選んだ生き方よ・・・・あなたはまだこれからの人、あなたの邪魔にはなりたくないし、あなたに私の邪魔もして欲しくない・・・あの三日間は楽しかったわ、夢中で建築を語るあなたはとても輝いてて・・・あんなに男の人を好きになったことなんてなかったし、あなたに抱かれた時は本当に幸せだった・・・でもわかって、私には私が辿ってきた道があって、あなたにはあなたの未来がある・・・もし、あなたが純粋に肉の悦びの為に私を抱きたいと言うなら喜んで体を差し出すわ、でも愛していると言ってくれるなら差し出せない・・・」
「・・・僕の為に?・・・」
「いいえ、私とあなた、二人の為に・・・」
「君のためにも、もう会わない方がいいと?・・・」
「そうよ・・・もし二十の時に会えてたら良かったんだけど・・・」
 和久にふっと笑みが浮かび、落ち着きが戻った。
「はは・・・その頃僕はまだ小学校一年生だ」
「ふふふ・・・かわいい一年生だったんでしょうね」
「いや、悪ガキだったよ・・・出会うのが遅すぎたんだね・・・」
「ううん、あの瞬間、あの三日間だけは・・・」
「君と僕の人生が交じり合うことができた三日間があった・・・」
「そう、私はその瞬間に感謝してる・・・」
「僕も・・・同じだ・・・」
 ゆう子はブラジャーとブラウスを身に付け直し、右手を差し出す。
 和久は一度ジーンズで掌を拭いてからその手を握った。
「僕もファンの一人として応援するのは構わないだろう?」
「ええ、もちろん大歓迎よ・・・私もあなたが建築家として大成するのを願ってるわ・・・」
「頑張るよ・・・・君も・・・」
「ええ・・・頑張るって言っていいのかしら・・・」
「もちろんだよ・・・何も恥ずべきことじゃないし、僕が独り占めしていい女性じゃないってことも良くわかったから・・・」


 握手して分かれた二人は最初は俯き加減に、しかし次第に顔を上げて歩き始める。
 ゆう子は自分の選んだ道を歩むために。
 和久は自分の未来を切り開いて行くために。




「カット!」
 監督の声が響き、カチンコが鳴らされた。
 「OKだ、二人とも迫真の演技だったぞ、文句なしだ」
 
「ありがとう」
「ありがとうございます」

 二人は監督の賞賛に謝辞を述べて微笑んだが、ゆう子はどこか心から笑えなかった・・・。


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