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AV女優・ゆう子
【熟女/人妻 官能小説】

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古都慕情〜京都-3

「素敵だったわ・・・」
 本心からそう思った。
 和久のピストンは単調で荒々しいばかりだったが、一突きごとに気持ちが篭っているような気がして、ゆう子の体もそれに反応して急カーブを描いて絶頂に達した。
 そして和久の精を体の奥深くに受け止め、きつく抱きしめられた時、体が溶け合ってひとつになるような感覚を覚えたのだ。
「ホント?・・・夢中で・・・早過ぎなかった?」
「それでいいの、女は気持ちで感じるものよ、長ければいいってものじゃないの・・・」
「乱暴すぎたんじゃ・・・」
「全然・・・それだけ夢中になってくれたって事だもの・・・」
「下手じゃなかった?」
「最初から上手な人なんていないわ、こっちこそ初めての女がこんなおばさんでごめんなさい」
「そんなこと・・・新幹線で隣り合った時からずっとドキドキしてた」
「うそ・・・」
「本当だよ、夕べも一昨日の晩も同じホテルにいるのかと思うと・・・」
「抱きたかったって言ってくれてるの?」
「・・・うん・・・」
「私も今日、傘を買いたくなかったの」
「僕も・・・ずっと相合傘でいたかったから・・・」
「私もよ・・・」
「もう一回・・・いい?」
「いいわ、何べんでも気が済むまで抱いて・・・・」

 こんなに求められているならば・・・。
 どのみち自分ははるかに歳上のAV女優・・・前途ある若者にふさわしい女ではないと思っている、明日の朝、駅で別れてそれっきりにすれば良いだけのこと・・・いつか和久が『あの時の女、AV女優だったんだ』と気付くかも知れないが、ソープランドで筆下ろしする男だって少なくない、処女を奪うのとは違う・・・。
 今この時、和久を歓ばすことが出来て、自分もひと時AV女優である事を忘れられるならばそれで良いじゃない・・・そう考えると気持ちはだいぶ楽になっていた。

 射精したばかりとあって二度目はだいぶ持つ・・・激しく唇を重ねられ、きつく抱きしめられながらゆう子も歓喜の渦に身を任せ、体が溶け合うような感覚に沈んで行った・・・。



「やっぱり食事も大切だなぁ・・・建築と一緒でこれも文化だから」
 ホテル近くの和食処、京都らしく京野菜や鱧の食事を取る、学生の和久には高級すぎる食事だ。
「でも女性に奢って貰うのってちょっと気が引けるな・・・」
「いいのよ、ガイド料だと思ってね・・・いわゆる独身貴族ってやつだから大丈夫よ、たまにはぱっと使って楽しまなきゃ」
「ガイド料ならもう充分に貰ったけど・・・」
「あれは私から誘ったのよ・・・少し酔っちゃった・・・あなたは強いのね」
「安いウイスキーとかをアパートで友達と結構やってるから・・・でも今日はこれ以上酔いたくないな・・・別のものに酔いたいよ」
「ふふ・・・ホテルに戻りましょう・・・」

 部屋に戻ってからは熟練のフェラチオに様々な体位での腰使い・・・むしろAV女優だと気付いてくれればいいとゆう子はテクニックを駆使して和久を何度も射精に導く、しかし、何度射精しても和久は瞬く間に回復し、またゆう子を求める・・・。
「ねえ、実は私ねA・・・・ん・・・・」
 カミングアウトのラストチャンスもキスで遮られた。
 和久の胸に抱かれながら、(・・・もう会うこともないわよね・・・)そう考えて目を閉じた。
 一抹の寂しさを抱きながら・・・。


 翌朝はホームまで見送りに来てくれた。
「凄く充実した旅行だったわ、あなたのおかげで」
「僕も忘れられない旅行になった・・・」
 AV女優だと最後まで言い出せなかったゆう子は和久の真っ直ぐな視線に応えられない。
「じゃあね、また会えると良いわね」
 なるべく軽い雰囲気を装う・・・本当は胸に飛び込みたかったのだが・・・。
「メール送るよ、きっとまた会って・・・」
 和久の言葉を閉まったドアが遮った。
 和久がずっとホームで見送ってくれるのは分っていた、しかし、ゆう子は自分の気持ちを押し殺すようにドアから離れて壁にもたれる・・・列車が徐々にスピードを上げて二人の間の距離を広げて行った。

 一人の旅は寂しかった・・・携帯電話を取り出し、和久のアドレスを表示してみる・・・自分からメールを打つつもりはない・・・自分はいつ引退してもおかしくないAV女優、相手は15歳も年下の前途ある若者、一度や二度はメールがあるかもしれないが、三日と一夜だけの思い出にしよう・・・そう言い聞かせて携帯電話を閉じた・・・。



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