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浅くゆるやかに
【若奥さん 官能小説】

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浅くゆるやかに-5

「あっ、そのままの方がセクシーよ。」

シャツを手繰り上げて乳首を舌先で撫でる。
ようやく観念したのかネクタイを緩め、夫はシャツを脱ごうとしたのだった。

「下は何も着けてないでソックスとシャツだけって、私好きだなぁ・・・」

リアリティーというのかビデオに出ていたセールスマン風の男はこんな格好で若妻と絡んでいたのを思い出した。
データ保存の段階でタイトルがついてなかったけど「若妻昼下がりの情事」とか、そんなタイトルがついているのだろう。
バカバカしいほど自分でも咄嗟にそれらしいタイトルを思いついたものだと思った。

「やっぱりおかしい?」

「そうじゃないの。ちょっと・・・ね・・」

夫は下半身だけ裸の姿を私が笑ったのだと思ったのだろう。
だ液をおもむろに落としてペニスクンをしごいてみる。
少しばかり曲がっていて、いい形をしていると思う。


骨董収集のマネをして、縁日などで少し曲がったような小汚い花瓶を買ってきた実家の父の気持ちが少し分かる気がする。
左右対称の綺麗な壷や一輪挿しより、どこどこの名工が造ったような不細工な物の方が味があるという。
ペニスの品評会みたいのがあって、見て触ってしゃぶってみて気に入った男を選ぶとか・・・
ずんぐりしたのやちょっと曲がったのをひとつひとつ見比べて評価などしてみたいものだ。

また、へんな妄想を思い浮かべてみたりした。

交代して、今度は私がソファーに背中を沈める。
おなかが大きくなってしまって陰毛すら見えず代わりに夫の毛髪が股間にゆらゆらと蠢いた。

「どうなってる?」

「ナニが?」

「何がって・・・」

またビデオが反響していた。
こんな風にソファーに横たわった女をバイブでほじくりながら男は尋ねる。
(どこが気持ちいいの?言ってみな。)(お、オマンコです・・・)なんて。

「ま・・マンコよ・・・」

夫は感じただろうか?あんなのが好きで見ているわけだから理想じゃないのだろうか?
私の場合はストレート過ぎてなんともなかったかな?
だけど、そんな言葉を発したのは神にかけて、生まれてからまだ2〜3回しかないハズ。
しょっちゅうマンコだの何だのって言ってるわけではない。
するりと伸びた襞に包み込まれた蕾をそれごと舌先に揺すられると、つい腰をヒクつかせてしまう。
これはビデオの受け売りでなく、なぜか自然そうなるのだ。
挿し込まれた二本の指が膣孔の中をじわりと撫でている。


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