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浅くゆるやかに
【若奥さん 官能小説】

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浅くゆるやかに-4

決して興味がないわけでもない。毎日のように盗み観ているのだから。
だけど、どう言ったらいいんだろう?他人のセックスは他人事に過ぎない・・・と、でも言った感じだろうか。
オナニーしてみたけど、固定観念を強要されてるみたいでイマイチ妄想に結びつかない。

私の求める妄想といえば、手足を縛りつけられて浣腸されたり恥ずかしい事をいっぱいされて最後には遠慮なく、性欲だけの動物みたいになる。
とか・・・
複数の男達に一度に強姦されて、実をいうとおなかの子供は誰の子か分からない。
とか・・・
変態的だろうか?
単なる発情した妊婦の妄想なのだから、どうあれ日本の外交問題などにはまったく支障ないはずだ。

ベルトを外し、スラックスの前を開いてみせた。
何度となくこんなシチュエーションの経験があるけど、なぜかこれが気恥ずかしい。
夫はたぶん、昔からこんなだったのだろうと思うけど帰宅して食事まで済ませているのにまだ着替えていないのだ。
学生時代などはいつまでも制服のままでいたに違いない。
そのせいで背中や太腿の後ろなど、常に着皺ができていて膝のところが膨れてしまう。
時々はアイロンをあてて皺を伸ばしたりなどするのだけど、もうキリがないから気が向いた時しかしない。

ひさしぶりに対面したペニスクンは色艶よくてなかなかいい顔色をしていた。
なのに先っぽの割れてる部分に細かい埃がついていた。
使わないから埃が降ってしまったのか?
そんな事はない。オシッコだってここから出すわけだし、きっとビデオ見ながらシコシコしていたに違いない。
舌を使って埃をぺろりと拭ってやる。

あっ!でも、それはどうだろう?

夫はこうしてパソコンに向きあってる事が多いのだけど、精液を拭ったティッシュとかその形跡を見た事がない。
夫にしても興味がないわけではないが所詮は他人事の映像に過ぎないのだろうか?
男が好むから、あんなビデオが製作されるわけでしょ?
少なくとも男性の性欲を抑えるために貢献してなきゃ意味がないのだ。
興味と性欲が別のところにあるのだったら、アダルトビデオの存在価値ってどこにあるのだろう?

口の中で夫に降り積もった埃を探ってみる。
僅かなものに過ぎないのでわからなかったがひさしぶりのペニスクンはおいしかったか?といえば当然の事ながら味はない。
ただ、この触感だけは忘れる事はなかったと思う。

乳房の中で母乳が精製されてそのせいで腫れあがっているのならば、タマタマの中で精液が精製されて腫れているのではないかと思った。
下側から手を添えて、タマタマをそっとマッサージしながら精液を吸いだしてみようとした。
そういったものではないのだろうけど、この行為は限りなくそれに似ているんじゃないだろうか?

「いっ・・たい!」

「タマっちゃってるんじゃないの?」

思わずきゅっと握ってしまったら痛みがあったみたいだった。

「そんなんじゃないけど、そんなに握ったら痛いよ。」

「じゃ、どこで出してるのよっ!?」

さらにきゅっと握ってやる。
出るところがなくてパンパンになってる様子を想像したが、これはタマってなくても握ると痛いものなのだろうか?
夫は何も答えなかったけど、ちょっとやりすぎたかと思いそっと片方を口に含んで舌で転がした。
気分はかなりのってきたが、その傍らで手を伸ばして濡れてきたかどうかを探る。
ちょっと湿ってはいるようだけど、まだぬるぬるとまではいかない。


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