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〈生贄の肉・二つ〉
【鬼畜 官能小説】

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〈無垢なる願い〉-2




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「う……ぐッ…れ……玲奈さん……」

『お?少しはしゃべれるようになったみたいだな?』

『へへへッ…これから玲奈ちゃんは“なに”されんだろうなあ?シスターも、ちっとはテメェの心配もしといた方がイイぜえ?』


雨風とは無縁なビルの中。
無事を願う両親と修院長の心痛を嘲笑うように、二人は荷物のように運ばれていく。

毛布に包まれていても、聴こえてくる音の反響で地下だというのは分かったし、合成アナウンスや不自然な重力の変化で、エレベーターに乗せられたのも分かっていた。


『もしもし、私です。例の女子高生とシスターの捕獲に成功しました。はい、今夜これから始めたいなと……』

『はいっ!はいっ!玲奈ちゃんは映像で観るより数段綺麗でして……はいっ!宜しくお願いします!』


男達の拉致成功を拡散する話し声も、奈々未と玲奈の耳に届いていた。

この卑劣な犯罪は計画されたものであり、自分達を拉致した男達以外にも加担している連中がいるという事は、もはや疑う余地など無い。

玲奈は自分がこれからどんな目に遭うのかと、恐ろしくて震えていた。
無論、なんとしても玲奈だけは助けなければと思っている奈々未もまた、例外ではなかった。


『ほら…着いたぜ、お二人さん』

「ッ…!!!」


ひんやりとした冷気に満ちた床に置かれたのを感じた瞬間、自分を包んでいた毛布は解かれた……その開かれた視界にある光景は、まさに異世界としか言い様がなかった……。

10メートル四方程もある部屋の壁は茶色い煉瓦が積まれて出来ており、その上部にはランプを模った照明が並んでいる。
排水口の設えられた床はコンクリートが剥き出しで、見れば部屋の隅には蛇口が生えている。
そして相対するように黒革の分娩台と、緩やかな曲線を描く赤い革張りの細長いベッドが置かれて、その中間には直径2メートル程の、青い革の張られた中華台のような丸くて低い台が設置されていた。
更に見上げると、天井には井形に鉄筋が張り巡らされ、朽ちた枷をぶら下げたボロボロな麻縄や、真新しい鎖が下がっていた。

まるで中世の拷問部屋のような異様な雰囲気……この部屋が自分達の為だけに作られた物と思うのは無理があるし、これまで何人もの女性達が犠牲となっていた場所だと考えた方が自然である。



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