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笛の音
【父娘相姦 官能小説】

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笛の音 3.-14

 愛美はチュニックの裾を両手に摘んで揉み合わせるようにモジモジと、「……ま、まずは……、お、おっきくしなきゃ」
「……おっきく?」
「誰にも言わないでね?」
「誰に言うってのよー。何のために?」
 有紗はテーブルに肩肘を付くと斜めに座って、顔を綻ばせた。頬杖を付いてほっとするだろう目線を向けて愛美の続きを待つ。
「……な、直くん……、がね」
「名前出していいの? なんか生々しいなぁ……」
「ほ、他にいないじゃん」
「それもそうだ。……直樹、くんがどうしたの?」
「その……。エッチにならなくなっちゃった」
 知ってる。
 敢えて目を見開いて驚いてみせるよりも、寡欲に表情一つ変えないでやったほうがむしろリアリティがあるだろう。
「……勃たないの?」
「そ、そういうこと……」
「そっか。……だから練習してたんだね」
 有紗はふと鼻歌でも漏れそうになるのを、テーブルに立てたディルドの、写実的に象っていても生命感の感じられない先端を面白可笑しく眺めることで戒めた。あまり手の中で揉むと毛羽立ちはしないかと心配になるほど愛美はチュニックの裾で手遊びをしている。
「……でもさ、私もよく知ってるわけじゃないけど、彼氏、愛美のことが嫌いでそうなったわけじゃないんだと思うよ?」
 嫌いになったわけではない。他にもっと好きな女がいて、その前では勃起してしまうのだ。
(ん……)
 ワンピースタイプのルームウェアの中で、もこもことした生地に肌が触れるだけで疼いてくる。もう明日なのだ。あと一度眠れば会うことができる。履き替えたばかりのショーツの中が熱く蒸してきた。
「うん……、わかってるよぉ。……わ、若くてそうなっちゃうのは、殆どが心因性のものだって……。な、なんか色々原因はあって、れ、恋愛感情が必ずしも関係するわけじゃないって、私生活で心配事があってもなる、って。……調べたら書いてた」
 自分はもっと苦しまなければならないはずだ。親愛なる妹が悩んでいる。その原因を作っているのは何を隠そう自分なのだから、自己嫌悪に陥って、愛美に泣いて詫びなければならない。しかし今の有紗は、明彦を擬似性交で導き、ラブホテルで叔父の猛威に晒される苦行を乗り越えてきたばかりで、かつその間ずっと煮沸する泥濘に腹を重くしていた苦渋の二日を過ごしたのだから、今だけはそれらと引き換えに妹の告白を手放しに喜びたかった。
(私も愛美が嫌いになったわけじゃないよ……)
 有紗は愛美のボブに手を置いてぽんぽんと撫でた。心の中で言った言葉は、愛美に対してではなく、自分に言い聞かせたのかもしれない。
「えっと、なんていうか……フェラ?」
 愛美の前でその言葉を言って照れた。「やり方とか、勃たないのの治し方とかは、アドバイスできないけど、私、愛美のこと変だなんて思わないよ? ……そうやって愛美が一所懸命、彼氏のこと考えてあげてるんだもん。彼氏もきっと分かってくれるよ」
「うん、ありがとう……」
「愛されてていいね。彼氏」
 さ、お風呂お風呂、と急かして、有紗は立ち上がった。
「うん、入る。……、ね、おねえちゃん? 絶対誰にも言わないでよぉ?」
「言わないって」有紗は振り返って柔和に笑った。「だから、そんなことして誰が得すんのよ?」
 愛美も漸くチュニックから手を離して有紗を有難く思う笑みを見せた。
「――だからね、愛美がしようとしてきたら、させてあげなきゃダメだよ?」
 直樹の部屋でベッドの上に彼を横たわらせ、添い寝で見下ろして言った。直樹に触れ、サイドのボールドラインが大人っぽさを演出しているタイトスカートの中は、人にはとても見せられないほどはしたなく蜜が漏れていた。抱きつくと薫ってくる匂い。有紗を前にした彼の熱っぽい息遣い。全てが麗しい。
 仰向けで見上げた直樹が有紗の髪に指を埋めて、自分の方へ引き寄せてきた。彼の唇が近づいただけで口が緩み、唾液が溢れてくる。
「んっ……、そ、そんなこと……。なんで言うの?」
「だって、あの子あんなに一所懸命、直樹のためにさ……。……っ、……あんなオモチャまで買って頑張ろうとしてるんだよ? 直樹のことだから、させなかったりしそう。……ダメだよ? ちゃんと、……っ、……、させてあげて。な、直樹に拒否されたら、愛美が大泣きする」
「ううっ」
 直樹が狂おしく有紗の髪を乱して強く唇を押し付けてきた。たまらなくなった有紗が、唇を離さずに添い寝から膝で立って女豹の格好になると、直樹は妖麗な背を両手で摩さぐってきた。
「んっ……、やんっ……、はっ」
 ピクッ、……ピクッと体が波打つ度に甘い声が漏れた。「な、直樹ぃ……」
 顔を覗き込み、舌をいっぱいに伸ばす。何て貪婪な顔を見せているのだと羞しくなるが、唇を窄めた直樹に舌先から吸われると、こんな所にまで性感帯があるのかという驚きと、舌を伸ばした淫らな顔を許してしゃぶってくれる嬉しさに、
「んあっ」
 直樹に舌を差し出したまま、口端から涎を垂らして嬌声を上げ、まだ下着を脱いでもいない跨った脚の中心から蜜が迸り落ちてしまうのではないかと錯覚するほど身体が潤ってくる。


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