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衛星和誌 −Qカップ姉妹−
【SF 官能小説】

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ナディーカ語り(8)-1

「や、やめ‥‥。くはあっ。ふうぅんっ‥‥」
 女戦士ルリアは、怯えた表情を見せたが、すぐにまた弱々しく鳴いた。
「なるほど‥‥。“強戦士”ルリア・ミアヘレナともあろう者が、みじめなもので‥‥。『そそる』とは、これを言うのですな‥‥。ジェニファー、了解いたしました‥‥」
 また、わたしが何か言う前に、ジェニーが卑屈な笑みでわざとらしく追従を述べたてた。気分は悪くないけれど、そろそろうんざりというもの‥‥。わたしがその気持ちを表情かおに出すと、鈍いジェニーも気がついたようで、すぐに自分の表情を引っ込めた。わたしは細剣レイピアをジェニーに返すと、ルリアに向き直った。
「さっきの言葉、一体どこで仕入れて?」
「? ‥‥――辺獄リンボ、か‥‥」
 わたしは、こっくりと頷いた。ルリアは、少しの沈黙の後、口を開いた。
「‥‥オイオで軍人になる前、自分で言うのもなんだが、修験者のような生活を送ったことがある。その頃にアクセスした情報のなかにあった」
 さすがだ。わたしの気持ちが動いた。
(使える‥‥。このひとは‥‥)
 わたしは、その時代を知っている。ジェニーもだ。それで、わたしは彼女に目配せしたのだが、ジェニーはえっという顔で、たどたどしく受けたのだった。みっともない。使えない‥‥。
 この女戦士ルリアはかつて、彼女ジェニーが対峙したという第二次トゥーロパ戦役の後、オイオ星の辺境地帯の、たしか古い研究所跡か何かで、歴史時代の修行の尼僧のごとき生活をおくっていたのだ。
 スガーニーの情報収集能力をなめてもらっては困る。彼女は当時すでに、わが国にとってそれくらいの追尾をするに見合った危険人物だった。オイオに逃れさせたこと自体、失策だったのだ。彼女の捜索は陰に陽に行なわれたが、数ヵ月後、その網にかかったというわけだった。
 オイオの、しかもそのような地域であるため、手出しが出来ないことが残念だった。彼女に興味を持ち始めたわたしは是が非でも生け捕りにしたかった。しかし、殺害ならば試みる価値はあるがそれは無理――という大人の意見の前に、結局、どちらの方策もとれなかったのだ。
 それでも、その姿はしっかりとカメラに収めてある。かつてわたしたちに歯向かったトゥーロパ旧政府軍の物を流用したと思しき、無骨な濃茶のポンチョ姿の彼女を。なにやら難しい表情を作っている端正な顔と、それと裏腹に、ポンチョすら盛り上げているその豊かな胸とともに。
(このおっぱいを支配したい――)
 わたしは、そう思ったのだ。思いきり鷲づかみにし、存分に吸ってみたい――。
 そのとき味わった強烈な感情を、わたしは今また、味わうことになったというわけだった。
(このひとが欲しい――! だけど‥‥)
 わたしはジェニーにも、後にその画像を見せていた。当時のジェニーは、いま以上に、出世願望を全身から発散させているかのような女だった。
「庵‥‥というやつでしょうかね‥‥」
 しかしジェニーは画像よりも、彼女ルリアが送っているその荒行のような生活ぶりに、関心を示したようだった。そんな彼女ジェニーの態度も、わたしは気に食わなかった。
「歴史時代ではあるまいし、こんな酔狂な真似をして、精神力でも鍛えようというのかしらね、この女は」
「‥‥‥‥」
「こんな女、いつか屈辱的な格好で縛り上げて、この大きなおっぱいを震わせて泣き叫ばせてあげたいわ」
 わたしの物言いは、彼女の追従を期待してのものだったが、彼女はそんなことは口にせず、代わりにおかしな顔でわたしを見、また送られてきたルリアの文字のほうの情報に、険しい目つきを落としたのだった。そのときわたしは、ますます面白くなかった‥‥。
 だけど‥‥――カラダを支配するとともに、この女の頭脳をもわたしの物にするには、いまのわたしの立場では、いろいろと面倒くさい手続きを踏まねばならなかった。有能で忠実だけど、野暮で、融通のきかない番犬――いえ、部下‥‥いえ、やっぱり番犬もいることだし――。
 しばしの思案の後、わたしは、ジェニーに向き直って告げた。
「――ジェニー、ごめんなさい。外してくれない? この子たちを連れて」
 わたしは、うずくまるふたりの女を示した。ジェニーは、戸惑いを見せた。
「それは――構いませんが‥‥。大丈夫ですか? 姫おひとりで‥‥」
「この女が、これで何かできると思って?」
 ルリアの拘束は、特別に強力なものだ。万にひとつも外れるはずがなかった。ジェニーは、ことのほかゆっくり頷いた。納得したようだった。
「ほらっ、立てっ」
 細剣レイピアを置き、ジャニスという女とドリーとかミドリとかいう娘を鎖で乱暴に引き起こし、壁との鎖を外し、膝だけで這えることを確認している、あくまでも真面目な軍人として振舞うジェニーの背に、わたしは、
「ジェニー、なんなら、あなたも楽しんできていいのですよ? 特にそのお姉さまと」
とからかう声音で言った。すると、彼女は絶句した。そして、唇をギッと噛み結ぶと、
「ナディーカさま‥‥。言ったはずです。わたしはいまは、スガーニーの軍人。こいつとの姉妹の縁など、切ったも同然と‥‥。いくら姫さまとて、言葉がすぎます‥‥」
と、怒ったように二匹の女を引き連れて出て行った。おまけに、ドリーとかミドリとかいう娘が出しなに止まってこちらを振り返り、丸出しのおしりを振り、同じく丸出しのおっぱいを揺らす、縛られたみじめな格好のくせに、思いきり軽蔑した顔を作ってわたしを睨んだ。すぐにジェニーに引っ立てられていったけど‥‥。ふんっ、なんだか面白くない‥‥!
 わたしはしかし、いまはその感情は置いておいて、捕らえている獲物に向き直った。
「黒瑪瑙ルリア、このわたしの――スガーニーの翡翠姫ナディーカ・クセルクセスの部下になる気は、おあり?」
 もう勝敗はついていた。その表情から、どうやら修行時代のことまでこちらが把握していることはつゆ知らぬような彼女ルリアに、こうして身体を拘束し嬲りものにしているだけではなく、頭脳面でも上回っている優越感を覚えながら、わたしはずばり本音を言った。


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