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夢を見るころ
【女性向け 官能小説】

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「夢?」
「・・えっ?なに?」

「あの子は、仕事で俺のハンコを今日中に貰いたくて来ただけだよ」

あの子の目的は、どう見てもそれだけじゃないけどね。

「夢?聞いてる?」

ベッドに入ったまま、上半身を起こして
見慣れないメガネの顔でそんなことを言う。

「夢?」

篠塚さんの体調を知らなかったのは、私だけなの?
あの子は仕事で来たという割には
ご飯を作って薬を用意するの?

なのに私は知らないままだったの?

篠塚さんの優しさは・・・・何?

「夢?あの子はなんでもないよ」

少し困った顔でそんなことを言う篠塚さんが
急に憎らしくなる。

手に持っていた袋からスカートのラッピングを1つ手に取ると
篠塚さんに向かって投げつけた。

バンッとそれが篠塚さんの胸あたりに当たった。

「おいっ、ゆめっっ」
「何よ!ほかの女の子のスカートを私に買わせてっ!」

バンッともう1つ投げつける。

「私には体調のことを何も言わないでっ!
なんであの子がこの部屋に上がってるのよっ!」

3つ目のスカートを投げつけた。

「私には何も言わないつもりだったの?何も知らせるつもりはなかったの?」

4つ目のスカートを投げつける

「篠塚さんは、私の彼氏なのに!なんであの子がここにいるのよっ!」

4つのスカートの包みを抱えながら
篠塚さんがニヤッと笑った。

「夢、それって嫉妬?」



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