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恋愛のかたち
【青春 恋愛小説】

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恋愛のかたち-2

「あんたってそれでほんまに彼女?」

「ひろちゃん!それきついからッ!」

うちの大声に喫茶店内の他の人たちから視線を浴びる。結局、親友のひろちゃんに買い物を付き合ってもらうことにしたのだ。

「カラオケって女もおるんやろ?」

「うん」

「あんたの方が先やん、何で何も言わんの?」

「だっていつものことやし」

ひろちゃんは呆れたように息を吐く。ほんま、自分でも呆れるけど嫌いになれへん。慣れってやつかな。
8時すぎ、ひろちゃんと別れた直後に要からメールがきた。

【英語の課題やって!駅迎え行くし】

強制かいッ!!!
この男の身勝手は半端ない。渋々課題を手伝いに行くうちのアホさも半端ない。

「いつも英語うちやん」

「詩乃、得意やろ?かわりに俺は数学やってたるやんか」

「問題数が全然違うやん!」

「そんなんしゃーないやろ」

二人で課題をやり始めてから半時間ほどで要はやり終え、のん気にテレビを見始めた。

「カラオケどーやった?」

「おもろかった」

「…ふーん」

要はちらっとこっちを見て、またテレビの方に向きなおした。

「何やねん、いらん心配すんな」

その言葉は嬉しかったけど、うちとの約束蹴ってカラオケ行ったっていう行動を怒ってるねん!

「もー時間遅いし泊まるやろ?」

「親に何も言うてへん」

「メールしたらええやん、明日休みなんやし」

「せやけど…」

また急に勝手なこと言い出して…ほんま困るわ。

「ドタキャンした償い。一緒におってーや」

そう言って要は甘い顔をする。……あぁ、また負けや。
結局泊まってしまったし、結局許してしまった。うちって甘いかな…?
目を開けると隣に要がいて、頭をなでてくれる…一番幸せ感じる瞬間。

でも、朝になるとマクドかロッテリアどっち行くかでまた言い合いが始まる。まぁ、どうせ要の行きたい方になってしまうんやけど。


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