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love communication
【若奥さん 官能小説】

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大目に見てよ-2

でも、男の生理現象に寛大な里枝だったけど、最近は俺がエロ動画を購入したり、観たりしているのが気に食わないらしい。


しかし、これこそが「別腹」なんだよ。


セックスは大好きだ。でも、オナニーもお手軽だから大好きなんだ。


里枝が言い訳しながら甘い物を食べるのを眺める度に、この言葉が喉から出てしまいそうになる。


でも、言えないのは、里枝の反論が容易に想像できるから。


セックスレスも解消して以来、俺達の夫婦生活は週に2〜3回。


30代前半にはいいペースだと思うし、おそらく彼女にも不満はないと思う。


いや、だからこそ俺の「別腹」が気に食わないのかもしれない。


――エロ動画なんか観なくても、私がいるじゃない。


これが、彼女の言わんとする所なのだ。







ぷうっと頬を膨らませて、睨みつけてくる里枝の視線から逃れるように、わざと天井を見る。


「いや……買った、つーか……ウェブマネーが中途半端に余って……その、キャンペーン中で安くなってて……」


しどろもどろの自分に舌打ちが出そうになるけど。


ごめん、嘘なんだ。


俺のお気に入りの女優の勅使川原えみるの新作が出たから、わざわざチャージして買いました。


なんて、馬鹿正直に言えるはずもないから、ひたすら笑ってごまかすだけ。


だけど里枝は、


「だからって、いっぱいエロ動画持ってるのに、どうしてまた買うのよ」


と、冷めた声。


多分、里枝はオナニーとセックスは別物――所謂「別腹」だってわかっていても、感情が追い付かないんだろう。


里枝は負けず嫌いな所があるから。


AV女優に何の気持ちも持っていない、単なる欲望の吐き捨てに利用してるつもりでも、きっと俺がエロ動画で性欲処理をしていることにメラメラ対抗意識が芽生えているのかもしれない。


そして、それが実は嬉しかったりもする。


度が過ぎるとウザいけど、適度なやきもちは愛されている証拠だし。


だから、責められて肩身の狭い思いをしつつも、目をつり上げる彼女を「可愛い」と思う俺は、まだ熱にあてられてんな、とすら思う。


拗ねる里枝に言ってやりたい。


安心しろ、俺が浮気するわけねえだろ、と。


だから、だから。


エロ動画を観るくらい許してください、と。





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