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ヌードモデルは堕落のはじまり
【調教 官能小説】

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居酒屋での狂宴-5

「これでひとまず一巡したかな」
 煙草を吸ってリラックスしながら、佐伯くんが言った。
 八人の相手をさせられた早紀は、ぽっかりと開いた膣口から大量の白濁した液をだらだらと流して、死体のように横たわっていた。
 ――ひとがいっぱいいる居酒屋で、好きでもないひとたちといっぱいセックスしちゃった。こんな異常なことを体験して、あたし、もう普通の女の子じゃなくなっちゃった……。
 カシャカシャとスマートフォンのシャッター音が鳴っているが、早紀には抗議する気力すら残っていなかった。

 そこに、トイレに行っていた出っ歯が戻ってきた。
「おかえりー、ってそいつらだれ?」と佐伯くんの声。
 早紀はうっすらと眼を開け、出っ歯が知らないスーツの男ふたりを連れているのを知った。二十代後半ぐらいのサラリーマンだろうか。早紀はあわてて上体を起こしてコートでからだを隠す。
「このお兄さんたちにトイレで声かけられたんだ。個室で女とやらしいことしてるだろ、って。桃井、お前の声がでかいからバレてんだよ。ほかの客にもへんな眼で見られたぞ、お前のせいで」

 ――やだ、ほかのお客さんにバレてたんだ。恥ずかしい……。
 早紀は顔を真っ赤に染めてうつむいた。
「へえ、その子か。かわいいじゃん」
 サラリーマンのひとりがしげしげと早紀を観察する。
「かわいいけど、居酒屋で我慢できずに乱交するような変態なんだよな」ともうひとりの男。
「そうだ、いいこと考えた」佐伯くんがにやっと笑った。
「え?」
 厭な予感がして、早紀は顔を上げる。
「ここの会計をもってくれたら、この女、好きにしていいっすよ。連れて帰っておもちゃにしてください」
 佐伯くんはスーツのふたりに向かってそう提案した。
「ほんとに? なにしてもいいの?」
「どうぞどうぞ。ただの便所女なんで。殺さなきゃなんでもオッケーっす」
 男たちは財布を取り出し、お金をテーブルに置いた。
「交渉成立。じゃあおれたちと行こっか」
 知らない男ふたりに両脇をかためられ、早紀は立ち上がる。
「あ、あの、服を……」
「おれたちが持っていくから大丈夫。コートだけ着なよ。どうせすぐにまた裸になるんだからさ」

 ――あたしどうなっちゃうんだろう、怖い。でもどきどきする……。
 早紀は素肌に着たコートのボタンを留めて、居酒屋の個室を出た。


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