投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

蒼虫変幻
【SM 官能小説】

蒼虫変幻の最初へ 蒼虫変幻 6 蒼虫変幻 8 蒼虫変幻の最後へ

蒼虫変幻-7

思わずテーブルの上のサバイバルナイフを手にする。ナイフを自分のくびれた腰から下腹へと
這わせ肉肌の柔らかさを確かめるように撫でる。ぼくの肌肉はしっとりとした湿り気を帯び、
ナイフの冷たい刃先にまとわりついてくる。まるで恋人の肌と戯れるように自らの肌をナイフ
でなぞり、やがて股間の淡い陰毛の表面をナイフの先端ですっと撫で上げ、毛先を巻き上げる。
澱んだ灯りの中で、幼虫の亀頭の半分ほどが薄い膜のような包皮が包み込み、沈鬱な鈴口が
気だるくぼくを見つめている。

ぼくは、白い腿の付け根を開き、股間をまさぐりながら虚ろな目をした幼虫の胴体にナイフの
腹を擦りつける。ナイフを突きつけられた皮膚が強ばるようによじれると、幼虫はその感触に
媚びるように淫らに悶える。刃先が幼虫の包皮をゆるやかにとらえると、幼虫は怯えたように
喘ぎ、小刻みに震えた。

幼虫にナイフの冷たい腹を強く押しつけると、幼虫の息づきがナイフを手にしたぼくの指先に
淫靡に忍び込んでくる。そのとき冷たい快感がぼくの背筋を走り抜ける。ゆるやかにナイフを
動かすと幼虫はピクピクと撥ねるように頭をもたげ、さらに硬さを増していく。幼虫の鈴口が
恍惚と弛み、かすかな呼吸をたてはじめたとき、ぼくは忘れていた懐かしい潤みをからだの中
に感じた。からだと心の奥底からじわじわと押し寄せるような性の喘ぎは、いつのまにか蕩け
始め、ぼくの肉奥を心地よく濡らす。


どこからか獣の遠吠のようなあの女の人の苦痛と快楽に充ちた啼き声が聞こえる。
その啼き声は、美しい音楽となって降りしきる雪の中をかきわけてくる。夜の湖の風景が白い
紗幕に包まれ、雪は霏々と降り続いていた。漆黒の闇にふわふわと舞い落ちる雪の結晶が窓ガ
ラスに溶けていく。体の芯はすっかり冷え込みながらも、なぜかぼくの肉奥の細胞が冴えきっ
ているような気がした。

…屈辱に汚れた人間が、最後に美しい心と肉体を得ることができる場所こそ、あの黒い十字の
磔木だわ。邪悪な汚れは自らを拷問にゆだね、自分を過酷な苦痛に晒すことによってもっとも
美しいものに変えることができるのよ。残酷すぎる嗜虐が与える快楽によってこそ、私は身も
心も解き放たれ、無上の美しさを孕んだ至福のときを得る。それは愛おしい悪霊にとりつかれ
た心と肉体を焼き焦がす悪夢の時間なのよ…

ボートの上であの女がぼくに囁いた言葉が遠い耳鳴りのように残っていた。


不意に壁にかけた目の前の鏡の表面が溶けるように歪んだとき、あの女の人が、ぼくが映るは
ずの鏡の中にいた。どうしてぼくがいるはずの鏡の中に彼女がいるのか…。ぼくは息苦しい焦
燥と嫉妬にかられ、からだの奥から容赦ない震えが背筋に走る。ぼくだけの鏡の中に、全裸の
あの女は白い乳房を剥き出し、その艶やかな肌の上に淫らな性の残滓を澱ませ、ぼくの幼虫を
彼女の肉へと誘い込もうとしていた。

彼女の鼻翼が微かに蠢いたような気がしたとき、彼女の指先が彼女自身の股間に伸び、漆黒の
翳りに見え隠れする淫唇の淵をなぞり始めた。肉の重ね目を指先でえぐるように啄むと、匂い
立つ甘い香りが少しずつぼくの中を不穏に充たしていく。蜜汁を滲ませた彼女の指は、秘裂の
溝をなぞりながら敏感な陰豆へ微妙な刺激を小刻みに与えている。彼女は、ねっとりとした唾
液を唇の端から滲みださせ、声にならない喘ぎで咽喉を淫らに蠢かしている。彼女の息づかい
がしだいに荒くなり、ハアハアという絶え間ない吐息がぼくの中で耳鳴りとなり、甘やかに脳
裏に響いてくる。


蒼虫変幻の最初へ 蒼虫変幻 6 蒼虫変幻 8 蒼虫変幻の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前