投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

春菜先輩とマナ-4
【同性愛♀ 官能小説】

春菜先輩とマナ-4の最初へ 春菜先輩とマナ-4 1 春菜先輩とマナ-4 3 春菜先輩とマナ-4の最後へ

春菜先輩はスケート上手-1

「先輩、これ何ですか?靴ですか?」
「マナさんにはアイロン台をお願いしたんですけど?」
マナは、
クローゼットの奥から紙袋を引っ張り出してきました。

「開けていいよ」
マナは、包んである新聞紙を開きます。
「あっ、スケート靴だ。
先輩、アイススケートしてたんですか?」
ブラウスにアイロンをかけながら話をします。

「子供の頃にね。楽しかった思い出の品ってヤツね」
「へー。カッコいい」
「近所にスケートリンクがあって、
年間フリーパスを買ってもらって、遊びに行ってたの。
仲良しの子たちと、競うように練習して楽しかったな」
「またやればいいじゃないですか?」
「氷が無いもの。スポーツって環境よ」
「インラインスケートがありますよ。
あれなら近くに広い公園があるからできます。
私も子供の頃遊んでました」
「そうなの?」
「先輩こないだ、
大学生になったら運動量が減って、
ジョギングでも始めようか?、
って言ってたじゃないですか。
子供の頃から親しんだスポーツがあるなら、
それがいいですよ」
「マナは走るの苦手なんでしょ」
「えへへ」
「んー、滑りたいなぁ。体を動かしたい」
氷の上を自在に滑った記憶が蘇ります。

ネットで調べて、インラインスケートを注文します。
もちろんマナの分もです。

〜☆
次の休みに、近くの運動公園に自転車で行きます。
前カゴには、
届いたばかりのローラーブレードTWISTER。

「この公園なら広いから大丈夫だね」
みんな、バドミントンやジョギングをしています。
一輪車やスケボーの練習をしている子供たちもいます。

ヘルメットとプロテクターを着用します。
「ちょっと気恥ずかしいけど、怪我したら困るからね」
「そうですね」

おそるおそる滑ってみます。
足が大分重いのは、
タイヤが付いてるからしかたないか。
でも、足との一体感はこっちの方がいいみたい。
力ではなく、身体を振って加速する感覚は同じ。
ブランコで勢いをつけるのと一緒。
感触を確かめながら、
身体の記憶を思い出していきます。

「先輩やっぱり上手いですね」
「広い空が気持ちいい。
アイススケートリンクは屋内だったから」
風が頬を撫でていきます。
マナも子供の頃遊んでいただけあって、
なかなか上手です。

「休み休み滑ろう、脚が疲れるから」
「はい」
ベンチに腰を下ろしてジュースを飲んでいると、
スケート靴を履いた女の子二人が、
よたよた寄ってきます。

「おねえちゃん、スケート教えて」
マナと顔を見合わせます。
「いいよ。一緒に遊ぼう」
「二人は何年生?」
「小学三年生です」
「あれ?靴ひもが無いね。これじゃユルユルだよ?」
「中にあるの」
踏んづけてます。
靴ひもを通すところから始めます。
子供の脚って細い。

マナと二人の女の子に教えながら、
自分も以前の感覚を取り戻します。
用意してきた紙コップを、
逆さに並べてスラロームします。
前向き、後ろ向き、右足のみ、左足のみ。

オヤツに、
買ってきたドーナッツを分けっこして食べます。
「おねえちゃんたちは名前なんていうの?」
「春菜です」
「マナだよ」
「春菜おねえさんはセクシーな感じの人ですね」
「そう?ありがとう」
「マナちゃんは中学生?」
「高校二年生ですっ!」
「ちょっと小さいけど美人だね」
「あはは、マナ良かったじゃない。
この子たち、本当のこと言ってるのよ。あははは」
「うー」
「ああ、おなか痛い」
心の底から笑います。

四人で手を繋いで滑ります。
風を追い越して走ります。
子供の頃みたいに。

陽が傾いてきます。
「来週も教えてくれる?」
「いいよ。同じくらいの時間にね」
「またね」
「またね」


春菜先輩とマナ-4の最初へ 春菜先輩とマナ-4 1 春菜先輩とマナ-4 3 春菜先輩とマナ-4の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前