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理工学部 浦野准教授
【教師 官能小説】

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美穂さんとの関係-1

美穂さんとあんな事があったのがこの大学に着任した年、つまり六年前のゴールデンウィーク明け、そして真紀ちゃんとの一件は五月の中旬だった。その後の日々は何事も無かったかのように過ぎていった。

「でも、もし、そのおしっこを飲んでくれたら、私達、この新しい関係を深められる気がするの。」

と言った美穂さんは、その後、通勤時間をずらしているのか、朝のバス停で会わなくなった。隣の部屋から時々物音はするので、部屋にはいるんだろう。でもなんとなく、こちらからは声を掛けづらかった。

真紀ちゃんとは、そもそも僕は一年生の講義を持っていないので、会う機会が無かった。まぁ、あんな事が合ってすぐに顔を合わせる事になっても、僕だって、何を喋りかけていいのかよくわからない。まぁ、あの日、彼女と約束した通り、あの日の一件は「無かった」という事だ。それで良い。

やがて梅雨に入り雨の日が続くと、僕自身の気持ちもなにか梅雨空のようなもどかしさを感じていた。美穂さんとは、あの日、意気投合したはず。そう感じたのは僕だけだったのだろうか。あれは幻だったのだろうか。

もうすぐ七月になろうかという頃、土曜日に家でうだうだしていると、玄関の呼び鈴が鳴った。モニターで確認すると美穂さんだ。僕は飛んで行った。

ドアをひらくなり美穂さんが小さな声で、今お時間ありますか?ウチで珈琲いかがですか?と聞いてきた。僕はもちろん「はい!」と即答する。美穂さんの部屋はあの日と変っていなかった、二人は当たり障りのない話をしながら、美穂さんが淹れたラテを楽しんだ。内心僕は、いつあの話を切り出されるのか、それともこちらから切り出そうかとドキドキしていた。

一時間ぐらい談笑した後、それは美穂さんから切り出された。

「ごめんなさい」

美穂さんは僕の顔をみて、ごめんなさいとだけ言った。僕は戸惑った。何に対してのごめんなさいだろう。確かに、あの日は二人どうかしてたのかもしれない。

「いや、こちらこそごめんなさい。あの日の事は無かった事にしましょう。僕たちどうかしていたんです。」

とにかく僕も謝った。そうすると美穂さんはクスっと笑って言った。

「違うの違うの。そうじゃなくて。私はあの日の約束を進めたくて今日誘ったつもりよ。そういう事じゃなくてね、あの日、あの後で、私達がした事を思い出していたら、すごくブルーになっちゃって、あ、いや勘違いしないでね、別に後悔とかじゃなくて、ちがうちがう、すごく気持ちよかったよ、そうじゃなくて、話がちょっと長くなるけど、聞いてくれる?」

そういうと、美穂さんはあの日の後の事を話し出した。あの日、僕がおしっこを飲み干すのを見て、美穂さんは僕にキスをしてくれた。美穂さんは気づいていないだろうが、キスされた瞬間、僕はパンツの中に射精してしまった。美穂さんは、そのまま僕の口の周りについた自分の愛液や尿を舐めて掃除すると、「今日は色々あったからここまでにしましょう」と、家に帰ってしまったのだ。ある意味僕は助かった。起きている時にペニスを触っても居ないのに射精したのはこれが初めてで、パンツに飛び散った精液の処理は、なかなか女性には見せたくない。僕は、だらしなくその場に座り込んでいた。パンツの中で冷たくなった精液に気づいたのはあたりが暗くなってきた頃だ。僕はお風呂へ行き、自分の出してしまった白濁液を処理した。

その頃、美穂さんは自分の部屋に戻り、自分のした行為をふりかえってブルーになっていたんだと言う。美穂さんは僕の髪の毛を鷲掴みにして、じぶんのおまたを、僕の顔をつかって刺激させていた。つまり、私を『一人の人間』ではなく『大人のおもちゃ』のように扱った事を後悔していたらしい。

美穂さんは押入れからローターとバイブを持ってきて、僕に見せた。いつもはローターでクリトリスを刺激しながらバイブを膣に突っ込むオナニーか好きで、寝る前にベッドでしているらしい。先日の、僕の鼻でクリトリスを刺激させ、その上、膣に舌を突っ込ませた行為は、自分の普段のオナニーを連想して、まるでモノのように僕を扱ったという思いが頭を離れないんだと打ち明けた。美穂さんは、そのスタイルやファッション、風貌からは、どちらかというと控えめな印象を受ける。SかMかで言えば間違いなくMだ。そんな美穂さんのオナニーの時の空想は、自分の汚い部分を相手に押し付けるというSな空想をするらしい。でも実際それをやってみて、後になって冷静に考えたら、罪悪感に苛まれ、今日まで僕を避けてきてしまったんだとか。

美穂さんがあの日の行為を「自慰行為」と関連づけて考えていたことに僕は驚いた。僕もあの日の行為には「自慰行為的な何か」を感じていたからだ。でも、僕はモノとして扱われたという感想どころか、むしろ180度異なる見方をしていた。そう考えると、思わず笑みがこぼれてしまった。怪訝そうな顔の美穂さんに僕は言った。

「ごめん。君を笑ったんじゃないよ。ただ、僕もあの日の行為の最中に、これってオナニー的だなって感じてたんだ。でも、悪い意味じゃななくて、良い意味で。」

僕はあの日感じた事を話して聞かせた。


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