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あるカップルのSM
【SM 官能小説】

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3話-5

「は、はるとくんっ、あったかい、はるとくんの身体、あったかいよっ」
 額に汗を浮かばせ、すでに快楽の虜となっている朱莉は当初の命令を一瞬だけ忘れてしまった。それはほんの、ほんの一瞬の事だったのだが、春斗はそれを聞き逃さなかった。
「春斗君? 今、春斗君と言ったな?」
「うあ! ご、ごめんなさい、ご主人さま」
「もう遅い。お仕置きだ」
 わざと冷たく言って春斗は自身の身体から朱莉を引きはがし、四つん這いの恰好にさせた。その姿を後ろから眺める春斗の目には、愛液でトロトロになっている朱莉の秘部が否が応でも入ってくる。
「さーて、お仕置きタイムだな。後ろから思いっきり犯してやる」
「ええっ、やだ、恥ずかしい……あっ、ふああああああああああっ!」
 春斗は朱莉の腰をがっしりと持ち、一気にペニスを深部にまで貫いた。とたんに朱莉の腕はガクガク震え甲高い声を上げた。
「ほら、イク時はちゃんとイキますって報告しないとダメだろ」
「あんっ、ふあ、ごめんなさい、ご主人さまぁ……ああっ」
 春斗は朱莉の腕を取り、後ろに引っ張って上半身を反らさせ、子宮を突き壊さんばかりの激しいピストン運動を繰り返した。
「いあっ、お、奥までっ、奥までくるっ」
 マットレスがギシギシと音をたて、朱莉の喘ぎ声と混ざって二重奏を奏でる。春斗はそのリズムにのって腰を前後に激しく動かす。後背位自体は初めてではないが、腕を引っ張て行うようなハードなものは初めてだった。
「また、イク! イキますっ! あん、う、ああ、あああああああああ!」
 朱莉が二度目の絶頂に達したのと同時に、彼女への快楽に満ちたお仕置きは終わった。次はご奉仕タイムである。
「反省したか?」
「は、はい……」
「よしよし。次はお前が上になって、俺にご奉仕しろ。騎乗位だ」
 ベッドに横たわっている朱莉を春斗は起こしてやり、代わりに自分がベッドに仰向けになって寝ころんだ。朱莉は寝ころぶ春斗の腰を踏みつけない様に恐る恐る跨ぎ、ペニスの位置を手で触って確認すると、ゆっくりと腰を落とした。
「うう……入ったぁ」
 肉棒が自らの体内へ侵入したのを感じた朱莉は、太腿の筋肉を動かして腰を上下させ、自分の性感帯と膣内の肉棒へ刺激を同時に与える。
「気持ちいいぞ、朱莉。そろそろ目隠しを外してやるよ」
 春斗は上半身を少し起こして朱莉のアイマスクを取り払った。今まで隠されていた表情が露わになり、春斗の興奮をさらに誘う。
「いい顔だな。快感に悶えてる顔だ」
「ううう……ふあっ、だ、だって、気持ちよすぎてっ!」
 朱莉の顔は大量の汗と少しの涙で濡れ、両目は焦点を失っていた。口からは喘ぎ声がひっきりなしにこぼれ落ち、皮膚は耳たぶまで赤く染まり、髪は春斗が何度も撫でまわしたので乱れてしまっていた。
「そうかそうか。俺からも動いてやるよっ」
 そういうと春斗は上下に振っている朱莉の腰をわし掴みにすると、今度は前後に揺さぶった。
「うああ! こ、これいいっ! これ一番気持ちいいっ!」
朱莉の身体がビクンと跳ねた。どうやら報告する間もなく絶頂したようだ。春斗の方も射精感が再び戻ってきていた。
「朱莉っ、そろそろイキそうだっ!」
「ああんっ、ああ、ご主人さまっ、来てっ! 出して!」
「じゃあ遠慮なくイクぞっ! ……んんっ!」
 春斗のペニスが脈打ち、精巣からドクドクと精液が放出される。精液は膣内に広がろうとするが、それをコンドームが阻んだ。


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