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悠久の恋の果てに
【ファンタジー 官能小説】

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ゆっくりと2人で抱き合いながらまどろむ真夜中に
隣で寝ている大久保さんの顔を見て
ほんの少し怖くなる。

夢の中で見た、あの最後の顔にそっくりだから。

そっと指をほほに這わせる。

「怖い?」

小さな声で大久保さんが言った。
起きてたんだ。

「・・・はい」

「俺はもう美緒を置いてどこにも行かないよ」

「はい」

くるっと向きを変えて起きあがり
寝ている私の上に重なる。

「もう二度と置いて行かない」

そう言うと優しく優しく顔じゅうにキスをする。
最後に唇にたどり着いた大久保さんの唇は
私の唇を噛んで遊んだ。

「美緒。もう1回しよう」
「え!ダメです!」
慌てた私に

「断られると思わなかった」
そう言って大久保さんは小さく笑った。

「ダメです。さっきのだって本当はダメだったんですよ。
お医者さんは良いっていいました?」
「聞いてないけど?」

「ダメです」
「じゃぁ、明日病院に行って医者に聞こう。
彼女が医者がOK出すまでセックスはお預けだって言うんですけど。
セックスして良いんですよね?って」

「・・・・」

「傍に看護師さんがいると思うけど、ま、いいか」

「・・・・」



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