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美少女・三原レイ
【その他 官能小説】

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恋人になる時間-1

11月末の土曜日、荻窪東(おぎくぼひがし)高校一年の三原レイは、ピンクのコスモスを持って、渡部紀夫のマンションを訪ねてきた。

大人びている――。清楚な色香を感じる。そんな第一印象だった。ボーダーニットにピンク色のフレアスカート。黒ストッキングを履いていたが、スカートの丈はずいぶん短い。

挨拶を交わしたとき、レイは紀夫を見つめてきた。綺麗な黒眼。その瞳は少し潤んでいるように見えた。紀夫の胸にどよめきが走った。

「渡部さん、花瓶ありました?」

「あっと、ええ……あるよ」

なんとなくぎこちない受け答えをしてしまう。

「さあ、上がって」

「はい……」

レイは赤いピンヒールのストラップを外し始めた。

(靴も大人っぽいのを履いてきた……高校生であることを忘れそうだ)

リビングの隅、高い位置に取り付けてある棚から花瓶を取り出した。埃をかぶっていたので、流し台で洗おうとした紀夫だったが、「私やります」とレイが申し出てくれた。
二、三歩下がり、花瓶を洗っているレイの後ろ姿を眺めた。レイは中学時代、新体操をやっていた。あのとき、身体のしなやかさに惚れ惚れしたものだが、高校生になってもそれは変わらない。細身で背筋がピーンとしており、ミニスカートから伸びている脚は艶めかしいほどに美しい。

切なさと欲望が入り混じった感情が込み上げて――。

紀夫はレイにさりげなく近づき、華奢な肩にそっと手を置いた。
ぷるっと肩がふるえるのがわかった。
透きとおるような頬に顔を近づける。

「ずっと会いたかった。もう会ってくれないかもと思っていた」

頬づりした。少女の体温が伝わってきた。

「渡部さん、私、お花を持ってきただけ……」

か細い声が音楽のように聞こえた。

紀夫はレイの頬にくちびるを這わせていった。ファンデーションの甘い香りが鼻孔をくすぐった。少女の真っ直ぐな鼻から小さな吐息がふっと洩れた。



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