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ゆえとナオさんpart5
【同性愛♀ 官能小説】

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隣の駅にお買い物-1

ちょっと変わった食材は隣の駅に買い出しに行きます。
すぐ近くなのですが、
ここの駅前は飲み屋さんが多くてガラが悪いので、
ナオさんに一緒に来てもらいます。

週末の夜なので、
駅前には酔っぱらってフラフラしてる人がいます。
サンタやトナカイのコスプレをした人が、
ウロウロしています。

「日本のクリスマスて、なんかヘンよね?
レストランが予約一杯になるのは分かるけど、
ラブホが満室になるのはどゆこと?性夜なの?
イブが一夜明けると、急に和風の門松とか出てくるし。
どうしてこうなったのかしら?」
「ケーキ、チキン、ファック…そんなもんだ…」
「どうしたの?美さきちゃん、ヤサグレちゃって。
クリスマス嫌いなの?
あっ、あのおじさん、
自分がゲーしたものの上に横になっちゃった。
きちゃない」
「人間、ああなったらお終いね」

鳩が舞い降りて、ゲーをついばみます。
「ハトちゃんがついばんでる…悪夢だ…」
美さきちゃんの顔が引きつります。
「Pest!lol」
「平和の象徴なのにおかしいね」
「プチ…インド…」
「鳥葬、鳥葬」

ヨッパライのリーマンがナオさんにからんできます。
「あれ〜?すごい美人ないい女〜」
ナオさんがどれくらい美人かというと、
みんなでニュージーランドに行ったときに、
薄着でジョギングしていると、
ウインクされたり、口笛を吹かれたり、
食事に誘われたりしてました。
でもナオさんは、えー、いわゆるロリコンなので、
男性は軽くあしらいます。

「酒臭いなぁ。あっちに行きなさいよ。
子供たちに近づいたら痛い目見るわよ!」
「なんだぁ?〜」
ナオさんから緊張の匂いがします。
(私には、ナオさんの感情の匂いが分かります)
ナオさんの眉間にシワが入ります。

「あわわ。ナオさん、穏やかに…」
ナオさんは、軍隊にいたおじいさんに、
子供の頃からイロイロ仕込まれているので、
何が飛び出すか判りません。

美さきちゃんが、ズイと出ます。
「そなた…美さきの目を見るのだ…」
「おおぅ?綺麗な瞳だねぇ〜。……ぇ?」
おじさんの動きが止まります。
美さきちゃんの催眠術です。

「おすわり…」
美さきちゃんが地面を指差します。
おじさん、美さきちゃんの言いなりに正座します。
周りで見ていた人達がザワッとします。

「ふせ…」
おじさんピタっと伏せます。
「ゴロンゴロン…」
美さきちゃんが地面に向かって指先を回すと、
おじさんはゴロゴロ転がります。
美さきちゃんは魔女っ子みたいです。
「ゴロンゴロン…」
逆回転します。
おじさん、頭とか、地面にゴチゴチぶつけてるけど、
なんだか楽しそう。

美さきちゃんはポッケから100円玉を取り出して、
キラキラさせて見せ付けます。
「いい?これだよ…取ってこーい…」
大きなモーションで遠くにぶん投げます。
おじさん猛ダッシュで追っかけて行きます。

美さきちゃんは手の平から100円玉を出して、
ポッケに戻します。
「よし!美さき、偉い!
あんたの瞬間催眠、こんな使い方も出来るのねー」
「一人じゃこわくてできないお…」

おじさんは、ずい分と向こうでゲーゲー戻しています。
お酒を飲んで、ゴロゴロして、
猛ダッシュしたらああなると思います。
私たちは知らんぷりです。

「美さき、ケーキ好きなの選んでいいわよ」
「やった…」


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