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エスが続く
【OL/お姉さん 官能小説】

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1. Someone to Watch over Me-16

「んんーっ……」
 瞼を強く閉じて、唇を結んだが、それでも高い声が漏れた。「も、も……、揉むなって……」
「はい」
「んっ……、はいっ、つってんなら……、離せ」
「はい」
 と言って、平松はブラの上から乳首を強く摘んできた。
「やあっ……!」
 上体が身震いして倒れそうになったのを後ろ手で支えた。平松の手首から手を離して、背が反ってしまって自分からバストを平松へ差し出しているような居姿になる。首元に覆いかぶさっていた平松が体重をかけてきた。押し倒そうとしている。支えようとしたが、見た目の体躯のとおりの重みで片手ではとても耐えられない。もう一方の手もキャミソールの中に入ってきて、背中を受け止めるように支えられる。勢い良く倒れてしまって悦子が怪我をしないような優しい手つきだった。だが性感がすぐに伝播してしまう背中だ。しかも男に触られるのが久しぶりすぎて信じられないくらい敏感になってしまっている。悦子は背中とバストに触れる指先に身をくねらせて、ゆっくりとベッドの上に倒されていった。マットが体を受け止めると同時に着衣による防具が緩んだ感覚があった。ブラホックが外されたための頼りなさだと気づいた時には、中へ手を差し込まれて直接バストへ手のひらが触れられていた。服の上からとは比べ物にならない生々しい、そして鮮烈な感触でバストが揉みほぐされて、熱い息を漏らしながら悶える悦子は暗がりを感じた。薄目を開けると平松が仰向けに押し倒した悦子に覆いかぶさってきている。嫌悪は感じないが特別な好感も感じるわけではないその容貌を見上げて、何でこんな奴にと思いながらも、降りてきた顔が悦子の直前までに至ると、体を駆け巡っている疼きに気が緩んで遂に悦子は自分から唇を開いて彼を受け入れていた。唾液どうしが撥ねる音が淫靡な雰囲気を煽ってくる。
(ヤバい、なんも考えられなくなってきた……)
 体を摩られながら柔らかい体に打き締められてキスをされ続ける心地よさに、脳が融けてしまうほど悦子は不覚に陥りそうになっていた。もう取り繕えないほどジーンズの中は濡れてしまっている。今まで何人かの男とつきあい、抱かれてきた悦子だったが、こんな風に愛しみに満ちた体勢で身を密着され慈しまれたことはなかった。皆、悦子よりも目線を低く、恭しく崇拝するばかりだった。汚い男の欲望を蔑んで欲しいと言われた。だからこうやって慈しまれると、どう身を取り計らっていいかわからない。性楽が溢れてくる体が身悶えてしまうのを見られることすら恥ずかしい。興奮に張りつめたバストと固くなった乳首を十分に堪能した手が離れていくと、下腹部に及んだ感触があった。ジーンズのボタンが外されようとしている。悦子は無意識にも手をそこへ向けて平松の指を遮ろうとした。
「や……」
「させてください……、昨日みたいに」
 平松の声も興奮に荒くなってきている。
「き、昨日みたいにって、……わ、悪いけど、私、何も憶えてない」
「じゃ、思い出してください」
 ボタンが外されて緩んだジーンズに手が差し込まれてくる。
「わっ……、ま、まって」
「待ちません……」
 そこは、はい、じゃねーのかよ。
 手で抑えていても、力強く指先が悦子の下腹部にねじ込まれてくる。脚を閉じ合わせても防げるような侵入ではなかった。ショーツの上から悦子のより繊麗な場所へ指先が及んで来ようとする。触られてしまう、というより、濡れているのを知られてしまう、と悦子は羞恥に慄いて、
「やめ……」
 繰り返している同じ言葉を言おうとした瞬間唇を塞がれた。いつの間にか肩の後ろを腕が回っていて抱き寄せられている。ぎゅっと柔らかい胸躰に包まれ、舌先を精巧に擽られながら、クロッチに覆われている柔らかな門へ指先が押し当てられると、唇を交わしたまま高い悲鳴を上げてしまった。指先が蜜でヌメっている媚門へ食いこまされ、もう期待に硬尖した雛突を弾いてくると、奥から次々と蜜が迸ってきた。
「ここも、キスさせてください……」
 囁かれると悦子の脳裡にはしたないほど濡れてしまっている場所に顔を埋められ、今口内を弄っている舌先を這わされる想像が鮮やかに涌いて、その面恥が何故か悦子の淫情をかきたててくる。
「やだ、って……」
「昨日はいっぱいキスしたら、喜んでくれました」
「……し、知らないよっ、そんなの」
 また深くキスをされる。指先が雛突だけではなく、更に奥の入口付近まで食い込まされ、ショーツの上からなのに緩んだ襞の感度を窺うようになぞってくる。全身を融解されていく中、悦子の脳裡に確かに昨日平松の唇が全身を愛しんだ記憶が蘇ってきた。初めて男に体を預けて愛撫され、意外な場所まで唇で吸われ、身を波打たせた覚えがあった。
「もう一回、たくさんキスさせてください」
「……」
「……ここ」


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