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青空のように…
【青春 恋愛小説】

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青空のように…-3

俺には関係のないことだ…。
また携帯が鳴った。
「今日はずいぶんと携帯が鳴る日だな。」
メールを開くと
『愛沢です。早速メールしちゃいました。』
絵文字がいっぱい使ってある可愛いメールだった。
俺も早速返事を書いた。
『メールありがと。いつでもメールしてね』
そんなやりとりを数回行った。

次の日から俺は愛沢さんと毎日一緒に学校に行くようになった。
智也から毎日のように聞かされる沙織との惚気話。
そんなことから智也は沙織とうまくやっているのだろう。
時間の流れは速いものであっという間に夏休み。
俺は彼女とは友達という変わらぬ関係。
変わったといえば互いに名前で呼びあうようになったくらい。
それだけでも十分進展してるんだけどね。
夏休みといえば花火大会がある。
俺は彼女と行くことになっている
「祐ちゃん、ちゃんと今日きてよね?」
「分かってるよ。秋は心配性なんだから。」
俺は彼女と電話をしながら花火大会に行くための準備をしていた。
「じゃあ7時に駅だからね!バイバイ」
電話が切れてからメールが着ていることに気が付いた。
メールの相手は沙織だった。
『今から会えないかな?』
ん〜俺は悩んだ末、待ち合わせまで時間もあることだし沙織と会うことにした。
沙織とは近くの公園で待ち合わせをした。
5分もたたないうちに沙織がやってきた。
「祐君ごめんね。いきなり呼び出しちゃって。」
「大丈夫だけど、どうした?」
沙織の顔を見た俺は驚いた。
大粒の涙を流しながら泣いていた。
「沙織!どうしたんだよ?智也となんかあったのか?」
「智也が…違う女の人と付き合ってた。浮気されるとこんなに辛いことなんだね…私、祐君に同じ事…ごめんね…。」」
「そんなこといいんだよ!それより智也はどこだ?」「たぶん…いつも行ってるゲーセンじゃないかな?」それを聞いた俺は無言で立ち上がり走りだした。
沙織の予想通り智也は1人でゲーセンにいた。
「智也!!!」
俺は智也のことを殴った。「祐?てめーいきなり何すんだよ!」
「お前が沙織を泣かせたんだろうが!!」
「沙織が?なんで泣いてんだよ?」
「お前が違う女と歩いているのを見たんだと!」
「祐ちゃん待って!」
「秋?なんでお前が智也と?もしかして秋、智也と…」
その時、パン!
頬を叩かれた。
「祐ちゃんの馬鹿!」
秋は走っていってしまった。
「祐、馬鹿やろう!!愛沢はな俺に相談してただけだ!」
「相談?なんのだよ?」
「お前のことだよ!愛沢はなお前のことが好きなんだよ!」
「なっ?…」
俺は言葉を失ってしまった。
「早く、追い掛けてやれよ!」
「智也、スマン!」
俺は秋のことを必死で探した。
息をするのも忘れるくらいに…。
「秋!!」
「祐ちゃん、ごめんね。」「…秋、俺が悪かった。」「祐ちゃん、は沙織さんのことが好きなんでしょう?好きに決まってるよね…。でもね、私は祐ちゃんの事が大好きなの!祐ちゃんが他の女の人と話しているのが嫌なの!!」
「秋…。」
「でも智也君と沙織さんの仲を壊すことになっちゃった。」
秋の頬を涙が流れた時
「愛沢!大丈夫だ。」
「智也…沙織?お前達…。」
「誤解は解いた。だから大丈夫だ!」
そう言って2人は帰っていった。
長い沈黙が続いた。


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