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青空のように…
【青春 恋愛小説】

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青空のように…-2

教室に入り自分の席に座ると後ろから頭をたたかれた。
「祐、遅いぞ!何してたんだよ?」
「なんだ智也か、ただの寝坊だよ!」
「ふ〜ん。でもあんな可愛い子と一緒に遅刻なんて怪しいな?」
「ば、馬鹿!何言ってんだよ。同じ駅から来るだけだ!」
「そっか!…なんて納得すると祐は思ってるのか?」「納得も何も事実だっつ〜の!」
その時、担任の先生が入ってきた。
「ちっ!運の良いやつめ」「助かった…。」
担任の先生のおかげで智也からの攻撃から逃げることが出来た…。

先生の話が一通り済み初日ということで解散になった。
智也に捕まったらまたしつこくされると考えていたので直ぐ様帰る準備をして急いで教室を後にした。
「祐君、そんなに急いでどこ行くの?」
全部智也に見透かされてた…。
「わ〜ったよ。話しゃいいんだろ話しゃ!」
降参!っといった顔で俺は答えた。
「じゃ〜まず、彼女のことどう思ってんのさ?」
「…ずっと気になってた。」
「ずっとって?」
「3年前くらい」
「3年前ってお前、沙織と付き合ってたんじゃないのか?」
「沙織は関係ねぇ〜だろ!!!」
俺は『沙織』という名前に反応してつい怒鳴ってしまった。
「あっ!智也ごめん。」
「俺の方こそ悪かった。」
沙織…俺が中学の時に初めて付き合った女の子。
告白され勢いでOKしてしまった。
だけど付き合っていくにつれて俺は沙織のことが好きになった。
そんな矢先、沙織の浮気現場を目撃した。
沙織にその事を聞くと
「私、別にあんたのこと好きじゃないし!遊びだったの!分かる?」
と答えた。
俺は非常にショックを受けた。
それから沙織という名前を聞くとこの事を思いだしてしまう。
「祐、気付いてると思うけど…沙織同じクラスにいるからな」
「嘘?気付かなかった…。」
「あっ!沙織…」
「祐君、同じクラスになったね。よろしく。」
「あ、ああ。よろしく…」絶妙なタイミングで現れる沙織に2人とも驚いた。

智也の家は学校から近いため校門で別れた。
「祐じゃあな〜」
「また明日な智也」
駅で電車を待っていると
「佐藤君!!」
後ろから声をかけられた。
「愛沢さん?どうしたの?」
「佐藤君と一緒に帰ろうと思って。」
「そうなんだ。もちろんいいよ。」
なんて簡単に言ったもののドキドキして何が何だか分からない。
「あっ!佐藤君の連絡先教えてくれない?」
「うん。いいよ。…これ俺の携番とアドレスね」
「ありがと、これ私の携番とアドレスだよ。」
こうして彼女と連絡先を交換した。
いてもたっていられなくり家に帰るなり智也に電話をした。
「智也?愛沢さんとアドレス交換しちゃったよ!」
「マジか?やったな!じゃあ俺も報告!俺な沙織と付き合うことになったから。」
「沙織と?へぇ〜よかったな!」
「えへへ!んじゃ明日な!」
電話を切ってからさっき智也が言ったことを思い出していた。
「あの2人がくっついたのか…。」
その時携帯が鳴った。
ディスプレイを見ると『沙織』と出ている。
「もしもし?」
「祐君?私ね、智也と付き合うことになったの!」
「あっ!知ってる。さっき智也から聞いた。」
「そうなんだ…。それだけ!じゃね」
沙織は嬉しそうだった。


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