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悠久の恋の果てに
【ファンタジー 官能小説】

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-3


結局最初の約束から2時間以上遅れて約束の場所に着くと
大久保さんは本当にうれしそうに笑って
「あんみつ食いに行くか」と私を誘った。

本当に何であんみつなんだか分からないけど。
それでも、クリームあんみつにしてください!なんて
我儘を言えば、声を殺すこともなく
豪快に笑って、好きなのにしろ。なんて注文してくれた。

美味しいアイスとあんこと黒蜜のミックスに
十分満足して食べていたら

「で?何があった?」

なんて優しい顔で聞いて来るから。

大きくため息を1つついた。

「今日、朝に彼からメールが来たんです」
「うん」
「今日楽しみだね。って」

そこまで聞いて大久保さんは眉間にしわを寄せる。

「なんだ?俺とダブルブッキングか?」

大久保さんは人がいいらしい。

「違いますよ。浮気相手と私を間違えてメールを送信したんです」
「――っ!」
「今となっては浮気じゃなくて向こうの女性が本気かもしれないですけど」
「・・・・それで?」

「別れましたよ。すぐに電話して」
「そうか。後悔は?」

「後悔というより。なんだか3年も付き合った時間の虚しさを感じていました。
もう修復不可能なことは感じていましたから。そこは良いんですけど」

うまく整理がつかないんです。

最後のアイスを食べたところでそんな風に言えば、
「もう1つ注文するか?」
なんて慰めてくれているつもりだろうか?

そんなにあんみつばっかり食べられないよ。




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