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悪戯電話
【レイプ 官能小説】

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悪戯電話-1

1、

ある土曜の昼時、松本家に掛かってきた一本の電話からこの話は始める・・・

(トゥルルル、トゥルルル)

ちょうどお昼の支度をしていた、この家の主婦沙織は、いそいそと受話器を取った。

「もしもし、松本ですが」

ごく普通に電話の応対をする沙織であったが、

「あっ、もしもし奥さん・・・相変わらずそそる声だねぇ・・・声聞くだけでチンコ起って来ちゃうよ」

悪戯電話だと分かるや、見る見る顔が硬直し、ムッとした沙織は、

「ふざけないでぇ」

そう叫びながら慌てて電話を切る沙織であった。

(まったく頭にくるわ!)

ご機嫌斜めになりながら、二階の部屋に居る息子の孝一を呼ぶ。

「孝一!!お昼出来てるよ!!!」

テーブルの上には、沙織お手製のナポリタンが盛り付けられてあった。

やがて二階から、のそりのそりと息子の孝一が降りてきた。孝一はスラリと背は高いが、気の弱そうな優しげな少年であった。

高校1年の孝一は、まだ学校に馴染めないのか、休みはもっぱら家に篭り、自分の部屋で好きなパソコンやゲ−ム三昧だったのが、沙織には少し気がかりだった。

沙織はと言えば、40過ぎの熟れた色気を漂わす美女で、積極的に町内の行事などにも参加する行動派だった。

何かと話し掛け、息子とコミュニケ−ションを取ろうと話し掛けるが、気の無い返事が返るだけで、少し溜息がでる沙織だった。

(トゥルルル、トゥルルル)

再び電話が鳴り、沙織がいそいそと受話器の方に向かう、その母の後ろ姿を、孝一は舐めるように見ていた。

「はい、松本ですが」

何時もと変わらない応対をする沙織であったが、

「奥さん、酷いじゃなぁい・・・もうちょっとお話しようよ!!今、どんなパンティ穿いてるの?奥さんの熟れた裸体想像すると・・・ハァハァ」

電話口の男は、卑猥な言葉を沙織に浴びせ掛ける。沙織は頬を染めながら、

「ちょ、いい加減にしてぇ!!切るわよ!!」

沙織が強い口調で会話を終わらせ、電話を切ろうとすると、

「あっ、沙織さん待って・・・玄関にプレゼント置いて置いたから、後で見て見てよ!俺からの気持ち・・・フフフ」

自分の名前を相手は知っている事に、沙織はゾッと寒気を覚えた。

「けっ、結構です!!」

(ガチャン)

沙織は慌てて受話器を置くも、電話の相手は自分の事を知っている。この町内の者なのだろうか?

(何で私の名を・・・誰なの?)

そんな沙織の背後から、不思議そうに孝一が声を掛ける。

「母さん、どうしたの?」

不思議そうに沙織の方を見る孝一に気づき、

「あっ、い・悪戯電話・・・まったく困ったもんよね・・・さあ、お昼食べちゃいましょう」

慌てて、席に戻る沙織だが、少し不安を覚えるのであった・・・

自分の部屋に戻ると、孝一は鍵の掛かった引き出しを開け、エロ本を読み始めた。タイトルは「母子快楽遊戯」どうやら孝一は、母沙織を性の対象として見ているらしかった。

(母さんのさっきの怒った顔や困った顔・・・フフフ)

 本の中の淫母を、自分の母に置き換え、妄想を膨らます孝一であったが、ふと窓から玄関先を見ると、母が困惑した表情で荷物を抱え、辺りをキョロキョロしていた。

「母さん何してるんだろう?」

 気にはなったが、そのまま妄想を楽しむ孝一であった。

 一方、先ほどの男の電話が気に掛かり、玄関を開けた沙織は、男が言っていた通り、箱に入った荷物を見つけた。

 まだ近くに居て、沙織の様子を窺っているんじゃないかと辺りを見回すが、人の気配は無かった。

(何かしら・・・気味が悪いわ?)

 警察に届けようかとも思った沙織だが、中を確認してからの方が良いのではと思い、箱を少し開けてみると、その中には、剥き出しのままのピンクのバイブが入っていた。

 沙織は驚き、慌てて手を離して下に落としてしまうが、慌てて拾い直し、再び辺りを見回し、誰も居ないのを確認すると、慌てて家に飛び込んだ。

(こ、こんなの・・・どうしよう?捨てるにしたって・・・)

 困惑した沙織だが、亭主の孝弘や、息子の孝一に見つからないように、処分する事にして、夫婦の寝室の奥に隠すのであった。


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