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遊戯〜姉妹姦獄
【鬼畜 官能小説】

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〈愚者達の夜〉-9

『さすがダンス部ですなあ……凄く関節が柔らかくて……』

『ンククク……遊んでないで、ちゃんと縛って下さいよぉ……ククク……』

『よぉし、こんなもんかあ?……ヒヒヒ……凄え格好だあ……』


冷たい床に俯せた咲良の姿が現れた……頬と両肩と膝だけで身体を支える其れは、極めてシンプルな緊縛であった。


[桃縛り]


両手首を揃えた状態で縄を巻き付け、その巻いた縄を束ねて締めるように閂縛りを施し、その手首をどちらかの片足首に縄を絡めて引っ掛ける。
少し弛むように二回くらい巻き付けたら、その出来た輪に手首から伸びた縄の先端を通し、輪を締めないように絡めて固定する。
その先端の縄をもう一方の足首に絡め、同じように輪を作って縛り、手首と足首を固縛して完成となる。


俯せで尻が強調される事から桃縛りと呼ばれ、股間を閉ざせないので実用性も悪くない。
ただ、縄化粧と呼ぶには縄の使用度が少ないので、緊縛愛好家からすれば魅力的とは言えない。




『そろそろ起こしてやるか……』


首謀者は咲良の顔の横にしゃがむと、手の甲で頬をペチペチと叩き始めた。
眉がピクピクと動き始め、涙に滲んでいた睫毛は上下に離れる……まだ残る薬の作用と、まだ状況が飲み込めない意識とで、瞳はぼんやりと辺りを見回す……そして、その瞳が間近のオヤジの笑顔を捉えた瞬間、只事ではない緊急事態を知り、悲鳴は爆発した……。


「やあぁぁぁぁッ!!!」


淀みきった空気を攪拌させる程の悲鳴が、部屋中に響いた。
咄嗟に起き上がろうと顔を上げたが、その視界に広がる光景にまた、悲鳴は響き渡る。


「なんなの!?こんなッ!!やだッやだあぁぁ!!!」


驚き飛び跳ねたはずの身体は微動だにせず、手首と足首が同化したが故に背中も伸ばせない。
尻を高く突き上げた格好を崩せないままに、咲良は悲鳴をあげて身体を震わせた。






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