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“女の愛し方”
【その他 官能小説】

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“女の愛し方”-1

ここは、とある高校。
『おい。拓海っ!お前、美香と付き合うようになったのかよっ!!』
登校して、間もなく友人から、責められ、拓海も
『う、うん。まぁ…』
と仕方なく答える。
すると、『やったなっ!!お前、幼なじみだから、告白できねぇって悩んでたもんなっ!』
友人のはしゃぎ振りに、また別の友人も、近寄りはやしたてる。
『おぉ!すげえじゃん。っという事は、処女と童貞かぁーっ!!なんという、艶めかしい響きなんだっ』
『高校生が艶めかしいっとか言うなよ…。大体、俺達は、そんな事関係ないんだよ。』拓海が、ぼそっと呟くと、友人二人は、のけぞった。
『相変わらず、堅いなぁ〜拓海は…だったら、何で付き合う様になったんだよ。付き合うって事は、二人の関係を進展させるっちゅーことだろっ!!』
二人に責められ拓海は、不機嫌になった。
『だから、違うんだよ。このままの関係でいいと思ったんだけど、美香が「好き同士って形にしたい」っとか言うから、付き合う事にしたんだよ。』
……………
………

拓海の言葉に、二人とも絶句し、しばらく沈黙となった。
『はぁ!?何か俺おかしな事言ったか?』
拓海の疑問に、二人とも、同時に頷く。
『拓海…それで、付き合うってなって、キスとかしたのかよ?』
『もちろん。やってないぜっ!!』自信たっぷりに、答える拓海に、今度は、二人から、ため息が漏れる。
『あのなぁ、拓海は、女の事、全然分かってないんだよ。そういう時、キスするのは礼儀だぜっ!』
『はぁ!?意味わかんねぇ!!』
拓海が怒って叫んだと同時に、授業開始のチャイムが鳴った。
三人は、またなっと席に着いた。

拓海は、バスケ部のエースで割とモテるタイプなのだが、超がつく程、鈍感でピュアな心の持ち主なのだ。
そんな拓海を、友人二人は、心配していた。
だが、美香と付き合うとなり、安心していたのも束の間…
大丈夫だろうか…
二人の心配はつのるのだった。

放課後、友人二人は、美香に会いに行く事にした。


『美香ちゃん!』
ふいに呼び止められ、美香は少し驚いた様子で振り向いた。
『あっ。お久しぶりです』美香は、美形でスタイルも良くモデルの様な感じで、学校の中でも目立っていた。
可愛らしい声で挨拶され、友人二人は、『俺だったら、すぐ襲うな』っと同じ事を考えていた。
『突然なんだけどさぁ、拓海と付き合うようになったんだって?おめでとう!』
『あ、ありがとうございます』
『でさぁ、友人として聞きたい事があってさぁ…』

友人二人は、率直に、拓海の鈍感さと、ピュア過ぎる精神について、不満は無いのか問いただした。

美香は、恥ずかしそうに、『不満っというか、もう少し近づいて私を見てくれたら…それだけで…』
その言葉を聞き、二人は、『俺達に任せろっ!』
っと走り去って行った。

二人は、拓海の為に、大げさに事を伝えた。
『おいっ!!拓海っ!!今、美香ちゃんにバッタリ会ったんだけどよぉ〜お前が、奥手なばっかりに、美香ちゃん落ち込んでたぞ。進展が無いなら、別れるかもっとまでいってたぜ!もっと、じっと見てやれよっ!!』

その言葉に、さすがの拓海も驚き、慌てて、美香の元へと向かって行ったのだった。
『美香、今から俺の家来いよ』
今までにない拓海の様子に、美香もとまどいながら、『うん』っとついて行った。


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