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衛星和誌 −Qカップ姉妹−
【SF 官能小説】

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ジャニス語り(1)-1

 ――調教士さまは、身体測定の後、立ち姿の観賞もそこそこに、ルリアさまに四つん這い歩きを命じました。なにやら、少し焦っておいでのようです。
 台の上で四つん這いになったルリアさまは、命じられて動き出しました。ドリーさんのときよりもいっそうみだらに、そのあまりにも豊かな乳房が、ユサユサと腕の間で揺れていました。
 そのドリーさんは追尾カメラ操作の席で、なにやら泣きそうになりながら、画面と目に見える景色の双方に交互に目をやりながら、そのどちらも見たくない、というように目を覆ったりしています。‥‥本当は、見たいのではないでしょうか――。
 わたしは雑用係ですから、こういうときは手持ち無沙汰です。腕を組んで眺めていたかと思うと、ルリアさまに近づき、卑猥なことを言いながらそのおっぱいを弄ったりしている調教士さまを、後ろで眺めていました。
 あの調教士さま、最初は、正直わたしも頼りなく思いましたが、なかなかどうして、成長されたようです。普段は凛々しいルリアさまは、頬を染め、腕の間の無防備なおっぱいを弄られ、早くも甘い官能の鳴き声をあげていました。いよいよ、あの方も征服されるのです。
 自分があれをされたときのことを思い起こしながら、女のわたしもドキドキしていました。
 四つん這いプレイが終わると、調教士さまはやはり少し焦った調子で、X十字架を持ってこいとわたしにお命じになりました。
 確かにコンジャンクションの日は迫ってはいますが、
(焦ってはダメ――)
と思いながら、わたしは小さな車輪で移動できるようになっているそれの場所へ行き、調教士さま、ルリアさまのところへ、動かして戻りました。
 このX十字架は、ルリアさまが考案し、工廠に作らせた、今回から導入の一品です。ルリアさまの身長の高さと強い腕力を念頭に入れ、わたしやドリーさんがされたような吊るしよりいいだろうと作られた物でした。
 女体を四本の腕に固定し、懸架装置の上下拘束と同じように調教士さまがそのカラダを弄べるわけですが、懸架式と違い脚も開いた状態のため、高身長のルリアさまでもそのおっぱいを、調教士さまの目の高さやちょうどいい高さに容易に持ってくることが出来るわけです。
 固定は手首と足首だけでなく、二の腕や前腕、脛、太股でもしますので、ほどよく体を揺らせることができ、かつ頑強に拘束もできるわけです。また、他に、なにやらオプションというものもいろいろ取り付けられるようになっているそうでございます。
 ルリアさまも、調教士さまの調子が気にかかっておいでだったのでしょうか、オートパームを使ってはと、調教士さまに休憩を提案しました。調教士さまはあっさり受け入れました。
 これは、そのオプションのひとつで、やはりルリアさまが考案した工廠製の、自動乳弄り機とでも言うべきものです。自動篭絡装置という言い方もするそうです。
 取り付けさせて起動させると、調教士さまはほっとしたように一休みに入りました。わたしとしては、そんな機械よりも、調教士さまの様子が気にかかりました。どこか焦りのある、浮ついた調子。自信を持って言えますが、そんな調子では、女体篭絡など出来ません。なるほど、機械に任せたほうがいいというもの。
 このオートパームは、X十字の上の二本の腕に取り付けるもので、電源のコードが付いています。備えた機械の多数で太さもまちまちの“指”で、文字通り女体の乳房おっぱいを弄る装置でした。
 たしかに、調教士さまの手間は省けるわけですが、わたしには何やら邪道のように思えてなりませんでした。
(ご自分で弄ったほうがよいでしょうに‥‥)
 わたしはそんなことを思いながら、調教士さまにお茶を運びました。ストローをさしたコップではなく、ちゃんとポットとカップを用意して、正式な手順で淹れた、トゥーロパ産のクロワ茶です。甘い、いい香りがしてまいりました。
 オートパームは、機械とはいえプログラムはそれなりのようで、ルリアさまは早くも、
「うむ、なかなかいいぞ、これは‥‥。われながら素晴らしい出来、いい揉み具合だ‥‥。はう。ちっ、乳房の固さをちゃんと捉えている。あンっ‥‥! センサーと算出プログラムの偏差計算もちゃんと‥‥――はうっ、はっ、はわああああん!」
と、開発に携わった者としての感慨と、責められる女の快感が入りまじる嬌声を上げ始めていました。ルリアさまが頼み、調教士さまの許可をいただいて追尾カメラの仕事から解放されたドリーさんはさっそく、そんなルリアさまの元を駆け寄っていました。
「おまえも休め。そのためにお願いしたんだ」
「いやです! ルリアさまを差し置いて、休むなんてできません!」


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