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好き…だぁーい好きなんだからっ!
【幼馴染 恋愛小説】

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暗闇に現れた者-1

「そうだったのか…。」

銀杏が風に舞い、静まり返った公園で、東堂サンに全てを打ち明けた。

「なら、早く会ってやれよ。」
「それは…。」

当然の意見、僕だってそうしたい、でも。

「俄かには信じられないんだ、本当に治ったのかって。」
「絆…。」

助かったり死にかけたりして、あれだけ絶望を味わって急に助かりましたって…。

「大変、だよな……俺だったら気が可笑しくなるかも知れない。」
「東堂、サン。」
「サン付けって何か不自然じゃね?」
「それじゃー東堂……嫌々出来ない!東堂クン。」
「真雄、でいいぜ。」

何だろ、照れくさいな。

「完治したのは間違いないし、今更夢や幻でもない、それは解ってる、でも!何だか実感が湧かなくて…。」
「会ってあげないのか?彼女、待ってるぜ。」
「恐いんだ、会っても信じてもらえなかったり、万が一後で実は完治してませんでしたとか言われたりして、ましてこれ以上傷ついた心を引っ掻き回す何て、そんなの。」
「絆…。」

逢いたい、でも前に一歩踏み出せない…。

「ここまで来たんだ、余計な事は一切考えず、前に突き進んで…。」
「簡単に言わないでくれっ!こっちがどれだけ苦労をしてきたか。」
「!!」

本当、それをする度胸がない。すると真雄が背中を押すような衝撃的事実を告げる。

「だから、そうやって立ち往生をしてるって訳か。」
「悪い?」
「……彼女が、自殺をしようとしてたとしても、か?」
「え……?」

稲妻が走るような衝動に駆られる。


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