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兄弟に捧ぐ
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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兄弟に捧ぐ-2

夫が着いたのはもう、暗くなってからだった。
司は夫の顔を見ると一目散に「パパ!」と跳び付く。
どうしても外せないという仕事があって、夫だけ午後になって会社から直接帰省した。
5歳の司には見知らぬ大人たちの中で不安だったのだろう。
それを見て微笑む義兄夫婦がどこか如何にも羨ましげに見えたのはもう、済んでしまった事に対する憂鬱からだろうか?

すでにほとんどの親戚は帰ってしまっていたがまだ続いていた酒席にさっそく夫も加わる。
司は夫の背中にぶら下がり、酒宴の親戚たちはそこに追い討ちをかけるように司を撫でて誉め讃えた。

九州の人たちは恐ろしくお酒が強く、台所はすでに焼酎やビールの瓶で埋まっている。
普段はいつまでも寝ない司も疲れたのだろう。眠いといい出して私は司を寝かすために寝床に通された。
少しばかりお酒も頂いたし、なにより私も長旅と気疲れでウトウトと眠ってしまっていた。

しばらくしてまだ灯りをつけたままの寝床で目を覚ます。

時刻は午前1時を過ぎていた。
寝シワを付けてしまった服を吊るして、ラフなスエットに着替える。
明後日はまたこれを着て、東京に戻らなければならないので、シワが取れなければ由利子さんにアイロンを借りればいいだろう。

義姉が用意してくれた布団は二組。隣に夫の姿はまだ見られなかった。
トイレに立とうと板貼りの廊下を歩けば、さすがに名氏の家らしく薄赤い裸電球に照らされた廊下は長かった。
澄んだ空気が古めかしい温泉宿にでも来たような気分にさせる。

「あぁんっ…あふぅ…」

合間の部屋さしかかった時に艶かしい声がふと、耳についた。
何気に目をやれば、障子がほんのわずかに空いていて、中はおそらく真っ暗だったと思う。
もちろん義兄夫婦が何をしているのか見当がつくから直視はできない。
私はできれば気づかれる事もないよう、そこをすぐに立ち去る。

トイレから出て、廊下を覗けばまたあの部屋の前を通らなければならない。
一度、庭に出て勝手口から部屋に戻るという手もあるけれど、そこまでしなくてもそっと通り抜ければ済む事に思える。
長い廊下を来た道以上に忍び寄れば、私も悪い癖でなんだか胸の異様な高まりを覚えた。
義姉の漏らす声からして、かなりお楽しみのところだからちょっと廊下を通り過ぎたところで気づきもしないだろう。
そんな事を思って、裸電球のほの暗い廊下を歩み出せばふと思う。
法要も終わって義兄夫婦は就寝について、夫はどうしているのだろう?
遅れて来た事もあって、まだ残った客の相手をしているのだろうか・・・私にはそうは思えなかった。

夫の話によれば、この実家はどこか古風な風習が残っている。
義兄にもしもの事があったとして、家督を継ぐのは実の弟ではなくその嫡男というおかしな順序からしてそう思う。
仮に早くから酒を浴びていた家長もさすがに酔い潰れてしまい、その弟が引き継ぐとなれば話は分かる。
義兄夫婦は寝室でお愉しみの最中なのだ。奥さんと愉しんでないで、接客は家長の仕事ではないか・・・

例の部屋にさしかかり、さらに胸は高まる。ほんのわずかに空いた障子の隙間を恐る恐る覗き込む。
そこにはやはり義姉の裸体に覆いかぶさる夫の背中があった。


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