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耀子のアヴァンチュール
【その他 官能小説】

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耀子のアヴァンチュール-5

5.
 博が体を流し終えて部屋に戻ると、ちゃぶ台の上に刺し身の盛り合わせと、寿司の大皿が用意されていた。

「お酒にする、それともおビール?」
 耀子は新しい浴衣に着替えて、髪を整え、薄化粧もすませていた。
「うん、久しぶりにお酒にしようか」

 酒が運ばれ、仲居が部屋を出ると、耀子はお調子を持って博の横に並んだ。
 耀子の差し出す徳利から酒を受けると、博も耀子に酒を注いだ。

 杯をあわせ乾杯のしぐさをする。博の目を覗き込む耀子の目が、蕩けそうに潤んで見える。さっきの行為の余韻が、未だ続いているのだろうと、博は思った。
 
 あれでは、中途半端で、すっきりしないに違いない。
 男は出るものさえ出てしまえば、とりあえずは用が足りるのだが。
「おなか空いたねえ」

 目の前の料理に目が移ると、博は急に空腹を覚えた。
「すごいね、こんな魚は、随分縁が無かったなあ」

「博さん、お寿司が好きだって由美子が云っていたから、シドニー帰る前に一度ご馳走したかったのよ」
 耀子は、博の猪口に酒を注ぎながら、体を寄せてくる。

 博はそれに構わず、先ずマグロの赤身を箸でつまむと、醤油皿にちょこんと漬けて
口に放り込んだ。博はいつも、マグロの赤身から始めることにしていた。

 その後は特に順序はないが、イカ、白身、光りものと、万遍なく箸を移動させる。
 エビやイクラよりも、赤貝、ヒモ等、貝類が好きだった。

 刺し身をつまむかたはら、赤貝、青柳、の握りを口に運んだ。
「博さんは、貝がお好きみたいねえ」
 耀子が、体を摺り寄せんばかりに近づいて、博の口元を覗く。
「貝の好きな人は、助べえなのよ」

「シドニーには、寿司だねになるような貝がいないんだよ」
 博は、又、ヒモの握りを口に放り込んだ。
 口の中が、ヌルリ、コリっとする。

 さっき、浴室で見た、耀子の割れ目にむくれ返っていた肉片を思い出す。
(あれ舐めたら、耀子はどんな顔をするだろう)
 考える内に、股間がうずいて、男根がヒクヒクと膨張を始めた。

「さっきはごめんね。あんなに早くイッっちゃうなんて、どうしたんだろう。耀子さんのオマンコがすごく好かったから・・」
 アルコールが回ったせいか、卑猥な言葉がすらすらと出た。

「ううん、いいのよ。あたしもイッちゃった」
「ええっつ、あんな早かったのに」

「博さん、牛の一突きって聞いたことなあい」
「何それ?」
「牛って大きいでしょう。だからあれも凄いと思われるけれど、一瞬の一突きで終わっちゃうのよ。でもその一撃で、メスは参っちゃうみたいよ」

「さっきの凄かった?」
「凄かった、あんなの初めて、痺れたわ」
「そう、僕はあんまり早く終わっちゃったんで、何か申し訳ないような気がして・・」
 博は耀子の腰に腕を回した。



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