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好き…だぁーい好きなんだからっ!
【幼馴染 恋愛小説】

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生きている理由-1

数日前……

「嘘、でしょ?」

手術から目を覚ました僕に、医者と母から告げられた言葉に耳を疑う。

手術に失敗した?そんなバカな。坂本サンから臓器を頂き、これでようやく生きる事が出来る、杏と一緒になれる…そう思っていたのに。

臓器の使用があまりにも遅く、それ故効力が腐敗し結果治療薬とならず。

こんな事って…。もっと早くに手に入れていれば…。でも、もう遅い…。唯一の突破口を逃した、僕は死ぬ。

さっき母さん聞いたから、僕より先に杏もこの事実を耳にした…と。

手術は失敗し、その事実を彼女を知ってしまった…。

最悪にも程がある。あぁ…この先僕はどうしたら良い?

……いや、どうもしない、このまま死を待つだけだ、だいぶ前コンクール中に倒れ、最期のデートを終え、死刑執行を待つ囚人だったあの頃のように。

何度だって言う、どうして僕がこんな目にっ!あれだけ舞い上がらせておいてこのザマ!
神様は一体僕をどうしたいと言うのだろうか…?

何て嘆いても仕方がない、僕が坂本さんが臓器を持っていると知った時、強奪してでも手に入れていれば…。でもまさか臓器が腐って使えなくなる何て、まして奪うとか。

……あれこれ考えを募らすも、事実は変わらず。

僕は、目の前が真っ白になった。


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