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鍵盤に乗せたラブレター
【同性愛♂ 官能小説】

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重なり-6

 プールサイドに敷かれたエアマットに、いつもの小さな水着姿で横たわった勇輔は、すぐ横に立つ冬樹を見上げて小さな声で言った。「冬樹、来いよ……」

 冬樹は焦ったように制服のシャツとズボンを脱ぎ去った。彼は黒いピッタリとした小さな下着を穿いていた。
 勇輔を見下ろした冬樹は、ごくりと唾を飲み込むと、出し抜けに勇輔に覆い被さり、自ら激しく勇輔の口を吸った。
「んんっ!」勇輔は思わず呻いた。

 冬樹は右手の指を強引に勇輔の口に突っ込み、その舌を乱暴に引き出すと、それを歯で咥え、拘束した。
 勇輔は驚いて目を見開いた。

 その小柄な少年は勇輔を自らの身体で押さえつけ、彼の舌を咬んだまま左手で彼の右の乳首をぐりぐりとつまみ、右手で股間の膨らみを激しく揉みしだいた。

「ん、んああああ!」
 勇輔の身体はどんどん熱くなっていく。そして荒い呼吸を繰り返しながら冬樹に押さえつけられている身体を、快感に震わせ始めた。
 歯で拘束していた勇輔の舌を解放した冬樹は勇輔の両脚を乱暴に大きく開かせると、その水着の大きくなった膨らみに自分の股間の熱くなった物を下着越しにぐいぐいと押しつけながら、大きく身体を揺らした。勇輔はぎゅっと目を閉じ、顎を上げて喘いだ。

「せ、先輩!」冬樹が叫ぶ。
「あ、ああ、冬樹、冬樹っ!」
「先輩っ!」冬樹が大きく身体を仰け反らせ、動きを止めた。「出る、出ちゃうっ! ぐうううっ!」そして何度も脈動を繰り返しながらその小さな下着の中に白く熱い液を勢いよく放出させた。

 はあはあと、熱く大きな息をしながら眉尻を下げ、赤い顔をして勇輔を見下ろした冬樹は、小さな声で言った。
「ご、ごめんなさい、先輩、僕……」
「出しちまったのか? 冬樹」

 冬樹は焦って勇輔から身体を離し、マットの上に小さく正座をしてうずくまった。
「ごめんなさい……我慢できなくて……」

 勇輔も上半身を起こして冬樹の頬をそっと撫でた。
「俺、嬉しいよ。おまえが俺を抱いて興奮してくれて」
「ら、乱暴だったよね……」冬樹は腰をもぞもぞさせながら小さく言った。
「俺、たぶんMだな。押さえつけられて、ベロ咬まれてても、すんげー熱くなってた」勇輔は手を後ろについて口角を上げた。「にしても、おまえ、見かけによらず激しいんだな」
「ほ、ほんとにごめんなさい……。なんだか押さえきれなくて……」冬樹は申し訳なさそうにうつむいた。
「ベロ咬まれた時はびっくりしちまったが、なんか俺も興奮しちまった。おまえ、あんな風に相手を押さえつけたり、噛みついたりしてやるのが好きなのか?」
「た、たぶん……。なんか、じっとしてて何かされるより、自分からいろいろやりたい派かも……」

 勇輔は冬樹の顔を覗き込んだ。「一応訊くけど」
「え? なに?」
「冬樹は俺が初めてなのか?」
「も、もちろんだよ」冬樹は照れたように顔を赤らめた。「先輩は?」
「男と付き合うのは初めてだ。でも一番熱くなってる。今までで」
「そ、そう……」冬樹は幸せそうな顔で笑った。

「で、でも先輩はまだイってない……よね?」冬樹は上目遣いで小さく言った。
 勇輔は肩をすくめた。
「イきたい……よね?」冬樹は恐る恐る訊いた。
 勇輔は顔を赤くして目をそらした。「い、いいよ、俺は」
「どうして?」
「だ、だって、なんか、恥ずかしいじゃねえか」
「何が?」

 勇輔も冬樹と対面し、正座して背を丸めた。


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